5.30.2020

[film] Starstruck (1982)

22日の金曜日の晩、しょうもない一週間終わったし連休前だしぱーっと、って思って、前から気になっていた#FridayFlimClubでやっていた1本を見ました。 別にいつでも見れるみたいだけど。
#FridayFlimClubは映画作家のCarol Morleyさん - “Out of Blue” (2018)はなかなかかっこいいノワールなの - がやっている映画同好会みたいなやつで、毎週なにか1本選んでTwitterとかで感想を言い合ったりするやつ(だと思う)。

オーストラリアのGillian Armstrongさんの監督長編2作目で、このひとは最近の”Little Women”のひとつ前の1994年の”Little Women”が有名で、わたしは(最新のもよいけど)これもとっても好きで、でも一番好きなのはデビュー作の”My Brilliant Career” (1979)。 ここの枕投げシーンときたらたまんないのだが、この格調高めぽかった文芸ドラマからの次作を期待するとこれは..

日本ではビデオスルーのみのようで、邦題は『スターストラック/わたしがアイドル!』。

シドニーのティーンJackie (Jo Kennedy)はいつもあー有名になりたいー注目されたいー、って地元のクラブのタレントショーで歌ったりして、いとこの小僧Angus (Ross O'Donovan)はマネージャー役でいろいろツテやコネを探していて、実家はホテルにくっついたパブでおばあちゃん(すてき)とか猫とかいるけどぼろぼろで、いろいろうまくいかないみたいだけどみんな能天気に飲んで歌って幸せそうな一家なの。

とにかくまず有名にならんと、てビルの間の綱渡りとかで騒いでTV局のディレクターに目をつけてもらって、その人にくっついていったらバックバンドでギターやっている彼にはそっぽ向かれて、実家ではママが大金持ち逃げされてすっからかんになって、でもディレクターはゲイだったのでバンドの彼ともより戻して、じゃあTVの大晦日のバンド勝ち抜き合戦で優勝して賞金もらってぜんぶ解決だ! って意気込んで、バンドがステージをまるごと乗っ取って解決しちゃうの。 それだけなの。

でもドレスと歌と踊りと恋のことしか頭にないJackieの軽さと空っぽさは素敵だし、ステージで歌うとこはばっちり決まるのでいいんだ。わかりやすいとこだと、デビューした頃のCyndi Lauperとか、映画のなかのステージでいうと”Streets of Fire” (1984)とか”Howard the Duck” (1986)とか、上っ面ばかりの、だからこそすばらしいあれらを思い出す。

いちおうコメディ・ミュージカルなので、ストーリーはこんなもんかーと思うのだが、とにかく流れてくる曲が素敵で、書いているのだれ? と思ったらSplit EnzのTim Finnとかだったりする。Split Enz、好きだったなー。この時期に聴いていたオーストラリアのバンドというとFlash and the Panとか、The Go-Betweensの “Send Me a Lullaby” (1981)はもう聴いていたかしら?  The Birthday Partyは聴いていなかった。

今はこういうの、設定からして無理なんだろうなー。日本のアイドル界ってまだこういうのあるのかしら?


土曜日朝のファーマーズマーケットに行くと、そろそろさくらんぼの屋台が出ていい頃なのにまだ来ていないので心配になる。 日本のともアメリカのとも違って、そんな甘くなくて果実っぽくて軽く1kgくらい食べられる(はず。怖いのでやったことないけど)。
はやくたらふく食べたいな、とか言っているうちに5月がー。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。