8.07.2022

[film] Jurassic World Dominion (2022)

7月29日、金曜日の晩、109シネマズの二子玉川のIMAX 3Dで見ました。夏休みだし、恐竜すきだから。

“Jurassic World” シリーズの最後の作だそうで、言われるまでこれが”Jurassic Park”のシリーズとは別の束なのだということを知らなかった、その程度のー。(恐竜にとっては”Park”だろうが”World”だろうが関係ないよね)

前作で”World”のあった火山島が爆発して、その退避先だったロックウッド・エステートから恐竜たちが逃げ出して4年、恐竜たちは密売取引されたりカラスとか狸みたいに人里のなかを出たり入ったりするようになって生態系への影響が危惧されていて、ゲノム研究大手のBiosyn社は、イタリアの山奥に恐竜たちの保護区と研究所を作っていた - だからどうしてそういうのを私企業にやらせちゃうの?

Owen (Chris Pratt)とClaire (Bryce Dallas Howard)と前作のエステート騒ぎでひとり残されてしまったMaisie (Isabella Sermon)は、Maisieにかけられたクローン疑惑から彼女を守るために3人でひっそり山奥に暮らしていて、近所には恐竜のブルーもいたりするのだが、ふたりの過剰な保護と干渉にMaisieは少しうんざりし始めている。

突然巨大なイナゴが畑を襲い始めて、そのイナゴが特定の畑 - Biosynの種から育った農作物だけは襲わないことと、そのイナゴが古生物ぽいこと知ったDr. Ellie Sattler (Laura Dern)は地味に化石採掘とかをしている昔馴染みのDr. Alan Grant (Sam Neill)に声をかけて、Biosynの本社に行ってみることにして、行ってみるとそこに飼われていたDr. Ian Malcolm (Jeff Goldblum)とも再会する。

Owenのいる山奥では狙われていたMaudieとなぜかシングル生殖しているらしいブルーの子が拐われて、Owenは怒りに震えるブルーにぜったい連れ戻すからな、って約束してClaireと一緒に奪還の旅に出る。

こうして遺伝子操作で世界征服を企む悪徳企業に立ち向かう旧”Park”のおじさんおばさん組と、その企業に拐われた子供と恐竜の救出に向かう”World”の連中がイタリアの山中の企業施設で一緒になるのだが、そこにたどり着くまでのあれこれも含めてそれがどうした? っていうくらいにごくふつーのことしか起こらない。 つまり陰から正面から恐竜たちががううーって現れて、ひぃぃって慄いて逃げたりごまかしたり喰われたり、今回はChris Plattの手かざしが、あんま効いているとは思えないのに万能薬みたいに使われててややしらける。

そもそもこのお話って、DNAとか遺伝子操作をして生みだしてしまった巨大生物に逆襲されて痛い目にあう話とそれを技術(使えたためしがない)を使ってなんとか制御しようとする人類の終わらない戦い - そのなかで悪い奴らは地獄に - という話のはずだった気がするのだが、ここに来てそもそも引き起こした企業たち - 全部企業とか創業者とか - の罪はさしたる反省もなく忘れられて、やっぱりちゃんと共存しないと、みたいなメッセージが前に出ているのはいいの? Maisieの件だって彼女のママはすばらしい科学者だったから、で落着しちゃうし。

そこのところが特に引っかからないのであれば何ひとつびっくりするようなことは起こらなくて、それは生物/動物だからほぼなにも考えてない or あんまなに考えているかわからない、それだけの話で、でっかいイナゴが一斉に羽ばたけば嵐が巻きおこるし、でっかい恐竜はでっかい恐竜同士で顔をあわせれば殺し合う、ほんとにそれだけのこと、ここの善玉はぜったいやられることはないだろうし、悪玉はどんなふうにやられたり喰われたりするのかで、あーあんなふうにはやられたくないな - ってそこだけしか見るところはないの。

あとは空中とか水中とか地上に昔の恐竜図鑑で見てきたあんな奴こんな奴らがどんないでたちで現れてどんなふうに動いたり暴れたりしてくれるのか、それが見られれば幸せなのかも。(恐竜好きをなめてるだろ)

映画的にはLaura Dernさんのびっくり顔を出してくれなかったのがだめ。あと、Jeff Goldblumの意味なしフェロモンの行き場のなさときたらかわいそうすぎ。

巨大イナゴで農業界にパニック引き起こすよか、巨大ゴキブリ&巨大ハエ - 特定殺虫剤以外効かないの - で都市部に大パニック引き起こすほうが映画としては断然おもしろくなったのに、わかってねーなー、って思った。

ブルーの子があのままどんどん殖えていったらどうするんだろうね?

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