12.13.2010

[music] Mountain Man - Dec.11

映画のあとで、Tribecaに移動して、92Y TribecaでMountain Manのライブをみる。
92Yていうのは、映画の特集上映とかライブをやっているイベントスペースで、なかなかよい特集もやっているのだが、忙しくてこれまで行けてなかった。

今回のこれは$10だし、おんなのこ3人組で「山男」と名乗ってしまうその謎とセンスに迫ってみたくなった、の。
彼女たち、2月にはThe Decemberists のサポートもやるの。

ちなみにこの日、BrooklynのKnitting Factoryでは、"The Kathleen Hanna Project, a.k.a. Who Told You Christmas Wasn't Cool?" ていうイベントがあって、Sonic YouthとJoan JettとLe Tigreがおなじステージに立っていたらし。(チケット取れなかったんだよ)

92Yのライブスペースは、椅子もあって居心地よくて、オープニングがギター1本のJohn Shadeさんで、雰囲気とノリは完全に古のグリニッジビレッジのフォークのそれ(知るわきゃないが、たぶんそんな)。 客席はちゃんと姿勢を正して聞いてあげるかんじ。 

なかなかぼそぼそとおもしろいことをいう彼、「これ新曲だけど、みんなのうち98%はぼくのことしってるわけないから、結局ぜんぶ新曲なんだよね、はは...」とか。

で、10時過ぎにMountain Manの三人娘登場。

ひとりはでっかくて、ひとりはメガネで(REMのMike Mills似)、ひとりは鼻ピアスですこしだけパンク風。 服装はどうでもいいからコインランドリーからそのまま来ました、みたいな。
(写真参照)

楽器はもたずに、まずコーラスだけで2曲。(アカペラ、ていうよりコーラス、のかんじ)
これだけで、彼女たちのことがとっても好きになる。

全員とびぬけて歌がうまいわけでも(あ、でもうまいのよ、ふつうに)、すんごい声量があるわけでも、鳥や猫の鳴きまねするわけでもなく、声質は3人共似たかんじなのに、3人のヴォイスが絡んで空に浮かぶだけで、ひとつの世界がたちあがる。 3人でいち人格の「山男」として。

たまに誰かひとりが一台のギターをぼろぼろやりながら歌うのだが、ギターなしでもぜんぜん。

左側のでっかい女の子が「あたし、さいきんいらいらするのってセックスが足らないからだと思うの」て唐突に言って、そこからトークは、19世紀以降の女性のヒステリアについて、カフェでのおしゃべりみたいにゆるゆると。

いいなあ、山男だなあ。

ずうっと聴いていたかったです。
本編ラストからアンコールはマイクなしで朗々と。それが実にすてきに響くの。 

10inchのアナログ買って帰りました。 盤の色がすてきな水色だった。


 
ここまでで11時を少し過ぎたあたりだったが、なぜか外は暖かかったし、もっと聴きたい聴かせろなかんじだったので、Mercury Loungeの深夜の部のCrooked Fingersに行ってみた。 お代は当日で$12。

やはりtaxiがぜんぜんつかまらず、会場に着いたのは11時半くらいだったが、それでもはじまっていなくて、前座のCotton Jonesの最後のほうだった。

結構ひとが入ってて、12時にEricがはじめるよー、てかんじではじまったときにはなかなか盛り上がった。

ギターと歌のEricさんとドラムスの女の子の二人編成。
彼のゆったりした歌に、どたんばたんと、アタック強めのドラムスが絡む、背後にプロジェクタでホームムーヴィーみたいな映像が流れているが、流しているだけ、のかんじで、次から次へと、さくさく進む。

彼がアコギ、彼女が電気ギターを持ってからの終盤の展開がすばらしくよくて、そのままアンコールも含めて30分くらい、どれもこれも名曲、みんなでリクエスト&合唱大会、みたいになる。 

すごくいかった。 けど、いったいどれだけ名曲あるねん、て。 

終って外にでたらどしゃぶりで、外気が不気味にあったかかった理由を理解したのだったが、地下鉄の駅まで走ってびじょぬれ、地下鉄の駅からはしってぐじょぬれ、部屋についたら3時だった。
 
  

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