12.07.2010

[music] Minus the Bear - Dec.4

この金土は、World Financial CenterのなかのWinter Gardenていう温室(アトリウム)で、昼と夜の計4回、Robert Fripp先生が"Soundscapes"ていうソロギター公演(無料)をやってて、寒くなくて元気があったら、行ったとおもう。

けど、寒くて元気もあんまなかったので行かなかった。
一部、"Starless"のリフが聴こえたとか、客席にIan McDonaldがいたとか、でてくる噂のがおもしろ。

で、土曜日の晩は、Terminal5でMinus the Bear。
彼らの”Planet of Ice”ではないが、寒波のなかライブハウスまで歩くのがきつくなってきた。

めあてはどちらかというと前座のTim Kasherさんだったので、ゆっくりめに出て、着いたのはTwin Tigersの最後2曲くらい。 エモゲイザー、みたいなかんじか。

Timさんとそのバンドは、予定の8:45よか早く出てきて、いっきに45分間。
Timはずっとアコギ1本を離さず、しかしインストアで見たときの数倍のパワーで思いっきりじゃかじゃかと、一曲目は、"I'm Afraid I'm Gonna Die Here"  でした。

何曲目かの"There Must Be Something I've Lost" での
"I wanna have sex with all my old girlfriends again"  のラインで「わー!」て歓声がおこる。 
(はいはい・・・)

この曲の後、客席に向かって、「この曲では今のおまえらには想像もつかないような世界のことを歌っている」「この歳になって振り返ってみるとな、じぶんがなにひとつやっていなかったことに気づくんだよう!  Shit!」  

(うんうん・・・涙)

ピークはやはり"Cold Love" ~ Bowieの"Soul Love" ~ "A Grown Man"の流れでした。 


それにしてもこのバンドはすばらしい。 たった4人でバイオリンやトランペットも含めたあのアンサンブルを叩き出せるのは驚異的。

そういえば、この晩はBoweryでJeff Tweedyさんのソロもあって(チケットはあっというま)、今の米国の2大ソングライターの声が北のほうと南のほうで響いていたことになるのだった。

Minus the Bearは、何年か前、Westで見て以来。
あのときの地味で誠実そうな印象からすると(バンドは実際そうなのでしょうけど)、こんなに人気があるバンドだったのね、とびっくりした。 

ていうか、客はほとんどが酔っぱらいでみんなはっぱ吸いまくってて、要はパーティバンドのノリなのだった。
開演前に流れてるのはEW&Fとかダンスナンバーばっかしだし。

CDで聴いていると結構緻密に高度に音楽的なあれこれをやっているので、その辺に興味があって来てみたのだったが、酔っぱらった耳はそのへんをすっとばして、時折現れる情緒的なパートとかみんなで歌えるとこにわんわん反応しているらしかった。

ので、中盤以降はフロアにいてもうるさくてけむたいだけなので2階とか3階をふらふらしていた。
げろまみれになってしんでる人たちがいっぱいいて、そっちのがおもしろかったり。

ライブそのものは、ライティングも含めて非常に完成度の高い、洗練されたものでした。
野外とかでやったら更に気持ちよくもりあがるのではないか。

でも、お金払って、凍えながら通うライブとしてはもういいかも、とおもった。


 

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