10.06.2019

[film] Downton Abbey (2019)

9月28日の土曜日の午後、CurzonのMayfairで見ました。

この日の午前中、もう終わりそうだったバッキンガム宮殿の夏の一般公開に行った。昨年も何度か行ったのだが、今年はその中で”Queen Victoria’s Palace”ていうヴィクトリア女王の生誕200年の記念展示をやっていて、わたしはいまのおばあちゃんも、そのずっと上のおばあちゃんも好きなので見たくて。 彼女の着ていたドレスとかいろいろあってどれも小さいのだがものすごくパワフルな人だったのね、というのが十分伝わってくる内容だった。 当時のボールルームの雰囲気を再現とか、昨年はなかったし。

えー、Downton Abbeyについて、TV版は日本にいた頃、日曜の晩(だっけ?)に見ながらそのまま落ちてしまう、というのを繰り返していたので、全体としてはMaggie Smithさんが何度も(小声で、怯えるように)言っているように「長すぎて、なにがどうなっているのかわからないのよ。箱とか多すぎるのよ..」とおなじく、どっちが使うほうの側でどっちが使われるほうの側か、だれがよいひとでだれが性悪で(まあそれは少し見ればわかるか)、というのがわかる程度 – つまりぜんぜんよい視聴者ではなかったのだが、そんなひとでもおもしろく見れるし、これをきっかけにこういう変なの - 変だけどこれがこういうのを何百年もやってきている(とっても変な)英国ていう国- に触れてほしいわ、って思う。

そして、そうとうに歪んだ変な世界であることがわかっていながらあの音楽と共にホグワーツの全容が浮かびあがるとわけもわからず高揚してしまうあのシリーズと同じように、Downtonの建物が大きな画面にぐわーんてあがってくるとなんか盛りあがってしょうもない。 主人公はあの建物なのだと思う。

冒頭でバッキンガム宮殿からRoyal Mailが発信されて電車とかいろいろ乗り継いで届けられ、封を開くとKing & Queenが夏の行幸の途中にDowntonに立ち寄ってご飯食べて泊まっていくので宜しく、と。

こりゃたいへんいち大事! と隠居していたMr. Carsonを呼び戻したりみんなで張りきっていると下見にやってきた宮内庁の役人たちから、ロジ系、執事系は我々がぜんぶ仕切る、料理はシェフから材料からぜんぶ用意するから貴方たちは一切関わらなくてよろしい、と言われて、なーんだ、になるのだがそれで引き下がるような連中ではないのだった..  っていうのと、王家のパレードを狙ったテロとか、Tomの新たな恋とか、いろいろ絡んで慌ただしくて、でも一気に流してなんとかなってしまうところがよいの。

お家のみんなが一致団結して(誰かが犠牲になったりして)がんばるぞー(おおー!)っていうのではなくて、各自が自分の担当領域で思ったこととかやろうと思ったことを深く考えず勝手且つてきとーに動いた結果、なんとかなる - もちろんいろいろ湧いて来るのだが、それすらもなんとなく吸収して丸めてしまう、それをキャラクターやチーム力(頼むからこれ使って組織論みたいのやらないでね)みたいなところで語らずに、それがDownton Abbeyという場所なの、って建物ががーんてせり上がってくる(ソフトなゴーメンガーストみたいに)。  とにかく変な世界、と少し距離を置いて見るくらいがちょうどよいのかも。

みんなずっと元気でがんばってね、って久々に実家に帰っていろんな親戚に会ったときのようなかんじになる、というか。
(除.お屋敷)

欲を言えば、お料理を作るところとか見たかったな。あの二人で擬似お料理番組やったら絶対当たるのにな。

続編はありそうだねえ。

今朝は、朝の9時からグラストンベリーのチケット予約があった。3日の夕方の電車付きチケット予約に続いてのリトライで、(3日はLFFの上映が18:10からで、チケット発売が18時からで、BFIのしょぼいWifiに繋いで泣きながら10分だけやってみた。もちろんお話しにならない)今回も、少し早起きしてかちかちやってみて、予想はしていたものの軽く弾きとばされてさようなら、だったわ。取れる人はそれなりに勉強しているんだろうなー。

と、しょんぼりしていたのだが、晩にAdam DriverとLaura Dernのほんものを見れたので少し元気になった。 Adam Driver、やはりすばらしい俳優だねえ。

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