3.08.2019

[film] How to Train Your Dragon: The Hidden World (2019)

3日の日曜日の昼、Leicester Squareのシネコンで見ました。2Dで。 これももう終わりそうで。
DreamWorksのアニメーションシリーズの3つめ。前2作はとても好きで、特に2作目はすごいと思ったのだが誰も騒いでなかった気がする。

前作から1年後くらい、Hiccup (Jay Baruchel)とドラゴンのToothlessとその仲間たちはドラゴンハンターに捕えられたドラゴンのとこを急襲して逃がしたりをやっているのだが、他方で自分のとこではドラゴンがうじゃうじゃ増えすぎててこのままでいいの? になってきている。

Hiccupが案として考えているのが前作で亡くなった王(彼の父)が言っていた地の涯にあるという理想郷- Hidden Worldで、それを見つけることができればそこに、っていうのと、そういうのを父の後継として仕切ってリーダーシップを取れる大人にならなきゃ、っていうのもある。

今回はToothlessのNight Furyの種を絶滅寸前まで追いやったGrimmel the Grisly (F. Murray Abraham)ていうドラゴンハンターが出てきて、そいつは白いFury  - Light Furyを捕まえてて、こいつをダシにToothlessを捕まえようと、近寄らせてみたらToothlessはめろめろの猫みたいになってはしゃぎまくり、その様子を見たHiccupは彼の幸せも考えてあげないとな、になるの。  

というわけで、ドラゴンハンターとの戦いの裏側でドラゴンたちの永久の住処(ユートピア)を探す話とか、Hiccupが王を継ぐ話とか、子(Toothless)離れの話とか、白黒ドラゴンの恋バナとか、Astrid (America Ferrera)とHiccupの恋バナとかが進んでいくのだが、ちょっと詰め込みすぎてふつーの、ヒトの王国を巡るそこらに転がっている神話みたいなお話しになりすぎちゃったかも。

前作は山のようにでっかいドラゴン – Alphaの登場とバトル(監修:Guillermo del Toro)がなかなか盛りあがったのだが、そういうヤマもなくて、ちっちゃいのが隅々までごじゃーっと湧いているかんじがせわしなくて、近寄ってみればブリューゲルの絵みたいなのだがストーリーには関係ないし、ドラゴンハンターも薬でドラゴンをコントロールするとかやり口がつまんないし、悪魔のように悪かったり性根が腐っていたり手強かったりするわけでもないので、なんかな。

ヒトとドラゴンが敵味方で戦ってばかりなのはよくない、けど友達になってみれば楽しくて無敵でこんなにすごいこともできるんだよ、ていうのが前2作までで、でもずっと犬猫みたいにべったりしているのも、ヒトの側にいろんな敵を生んでいくことになるし、ドラゴンにはドラゴンの事情があるはずだし、別々に暮らしたほうが互いにとっていいんじゃないの?  ていうのが今作で。どことなく”Pete's Dragon” (2016)のようなかんじで終わるの。 もちろんそれでいいんだけど、ファンタジーの、アニメーションの世界なのになー。 “How to Train Your Dragon”は、Trainできるけどそこそこに、無理すんな、猫みたいにほっとけ、ってことなのかなあ。

ということでドラゴンたちが飛び回るところはいつものようにすばらしいのだが、たぶんもう地の涯の隠れ里に行ってしまったの。 次に出てくるとしたら宮崎アニメみたいなかんじになっちゃうんだろうなー。ちぇ。

ところでHidden WorldのビジュアルってほぼRoger Deanの絵の世界だった。 あそこに70年代のYesを流してくれたらぜんぶ許したのにな。(テーマ曲はJónsi)

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