3.10.2013

[music] The Wedding Present - Mar.5

Londonから戻った後で、映画とかもふつうに見ているのだが、こっちから先に書いておく。

5日の晩、渋谷のO-Nestで。 暫く行っていなかったら禁煙になっていた。  煙対策でおうちから着替えて行ったのだが、うれしい。
日本国内で見るライブは今年これが最初になる... えー。

オープニングがtoddleで、これだけでも十分行く理由になるの。 2年ぶりくらいかしら。
バンドの出てくるとこがNeutral Milk Hotelで、これだけでもとってもえらい。
フロントが女の子だから、とかそんなことよりも2ピースのギターバンドとして、断固すばらしいし、だいすき。

Wedding Present、前回みたのは代田だったかnestだったか。 "Seamonsters"のは出張でだめだったの。
6日の"The Hit Parade"は、バンドがもっとも活動的でばりばりだった時代の作品で、これもよいのだが、どちらを見るべきかというと、やはり1stである"Gerge Best"のほうではないか。

87年、これがリリースされた当時はOrange Juiceの1stとGang of Fourの折衷かー 微笑ましいねえ、くらいの印象だったのだが、その後、90年代に向かって英国音楽がなし崩し的に腐れていくなかで、この盤のもつ輝きは年と共にどんどん増していくのだった。 それこそGeorge Bestの威光が語り継がていくのと同じように。

でも、こんなによい曲が沢山つまったアルバムなのに、彼らの90年代後半(バンドが一時的に消滅する前)のライブでは殆ど演じられることはなかった。それどころか、あの高速回転ギターそのものを封印していたような時期もあったのである。 そういうところの感慨も含めて、今回のライブは必見必聴だったの。

最初から"George Best"に入ることはなくて、90年代のいくつかと最新作"Valentina"からのいろいろ。 "The Hit Parade"からも"Blue Eyes"とか、"Sticky"とか、"California"とかをやってくれた。 うれしい。("Let's Make Some Plans", 聴きたかったなー)  92年て、毎月これの7inchのリリースがあって、ほんとに楽しみだったの。途中で米国赴任になって、そのときなにより心配だったのが、これの入手経路の確保だった。どうやってやったんだっけか?

とにかく、"George Best"のパートはすばらしかった。 弦がぴちぴき切れまくるのがかわいそうだったが、そういうとこも含めての、そういう曲群 - Gedgeさんも言っていたように、"virtually, impossibly, Fast" - で、そうやってかき鳴らされた"Shatner"のギターの輝きは、その速さ故にすべてを振り切って今のこの瞬間を永遠にする。 ほんとうに素晴らしいギターのひっかきは、今現在にそうやって傷をつけてでっかいバウムクーヘンをつくる。

昨年聞いた最も悲しいニュースは、Vini ReillyとWilko Johnson、このふたりの稀代の(世界でいちばん好きな)ふたりのギタリストの現状、だった。その神経の震えを、その筋肉の硬直を、ダイレクトに弦に流しこむことができる彼らのギターをもう聴けなくなってしまうかもしれない、その辛さをGedgeの音は吹き飛ばしてくれたの。

曲数も曲順もなんか違うような気がしないでもなかったが、まあいいや。
でも、CDのほうに入ってた"Getting Nowhere Fast"、やってほしかったなあ。
ついでに最初期の"Once More"とかもなあー。

ラストは、なんでか"Brassneck" でしたわ。

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