3.22.2013

[music] Liza Minnelli and Alan Cumming - Mar.14

14日、NYに到着したその晩に見ました。
もとは13日の一夜限りのはずがあっという間に売り切れたので追加されたやつ。ほとんど天井近くの席(でも$112)で、でも、それでも取った。
問題はどうやって抜け出すか、だったのだが、空港に降りた3時間後に会議にぶっこまれて5時過ぎまで拘束されて、ほんとかわいそうだったのだから、きっと大丈夫に違いない、と。

Town Hallは本当に好きな会場で、ここで見れるというのも大きかった。
で、狭い入り口に向かってぱんぱんに詰めているのはとってもゲイゲイ着飾ったみなさん(あんな密集度はなかなか見れるもんではない)で、みんなハグしあってキスしあって心から幸せそうなの。 だってこの二人の歌会で、しかもみんなのミューズ - Lizaの67歳のお誕生会なんですもの。

バンドはぜんぶで10人くらいで、音楽監督はふたり、Alan CummingがLance Horne、LizaがBilly Stritch、ふたりがデュエットするときは、このふたりもピアノのとこで並んで連弾する。
背後は真っ赤なカーテンで、もろ歌謡ショーのかんじで、歌うのもスタンダードばかりなのだが、それがどうした、なの。

最初に2人で仲良く2曲くらい歌ったあとで、Alanのソロになって、これが50分くらい続く。
ぱりっとしたタキシードのジャケットを脱ぐと、肩から袖先までヌードで、みんなできゃー、ていう。
これまで何度かライブに飛び入りしたのを見た程度だったのだが、このひとは半端なく歌がうまい。
おなじような文系おかまであるところのRufusなんかよか、断然。

"Once"の“Falling Slowly”とかKaty Perryの“Firework”とかAdeleとかLady Gagaとかをつるつる繋いで全く揺るがずに歌い上げてしまう。手品みたい。
2002年頃にStudio54で"Cabaret"を見た時(Sally役はMolly Ringwald!)、Alanも出ていたんだったか、記憶が…

Alanのソロの後で、休憩を入れずにLizaのソロがはじまる。そんでいきなり“New York, New York”だもんだから場内総立ちで、この後、歌い終わるたびに立ち上がって喝采して、歌い始めると座る、が延々続く。
彼女、足はよれよれだし、トークの間はずっとぜえぜえしているのだが、歌のところは問答無用の力強さ。 伸びるししなるし、ドスをきかせるとこは唸りをあげる。すごい歌手って、こんなにもすごいのね。

ふたりが再び一緒になってからは楽しいお喋り -「あたしはほんとは12歳なの」とか - と勿論 "Cabaret"からの曲とか、みんなで"Happy Birthday"の合唱とか、で、締めはGershwinの“Our Love is Here to Stay”(涙)。

すばらしい歌は世界を救うんだわ、て終演後のみんなの笑顔を見たら誰もが確信したはず。
 


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