6.14.2019

[music] Bikini Kill

10日、月曜日の晩、Academy Brixtonで見ました。
今週はずっと雨で寒くて、2階の無指定椅子席だったので早く行って暖かくなりたい、と思ったらみんな思いは同じなのか入口はものすごい混みっぷりだった。トラッドパンクもいればトラッド活動家もいれば母娘みたいのもいる(そうよねえ..)。前の週にBFIで”The Little Foxes”見た時も同じ列の女性が「来週はBikini Killだわ!」って言ってたし、要はそういう連中だって、ふつうに来る。

彼女たちのライブ、90年代には見ていないの。ライブは割と頻繁にやっていたのでいつでも見れるよね、と放っておいたら解散していた。だからライブって見れるときに行っておくことよ。 Le Tigreは大好きになって何度か通った。

再結成後のツアーでアメリカから出て最初のライブ。Brixton 2 Daysの初日でsold outしていた。
いちごのポスターがかわいくて、欲しくなったけど物販はイモ洗い状態だったので諦め。

前座の一番手はChild's Poseていう女性ヴォーカル入りの4ピースパンクで、とにかくヴォーカルの彼女のキノコ髪頭が色といいシェイプといいパーフェクトなキノコ(シイタケ系)ですばらしくて見惚れた。

二番手のBig Joanieは、黒人の女性4人が横一線に並んで、ドラムスも立ってフロアタムとスネアとシンバルだけ、音数は少ないし性急ではないし、淡々と歌うところにコーラスが被さるだけなのだが、絶妙に重くて暗いテンションが底のほうで渦を巻いてて、なにこれ? になった。注目したい。

Bikini Killが登場したのは21時20分くらい。元気に準備体操をして”New Radio”から。これまでの米国でのセットは”Carnival”か”This is Not a Test”始まりだったので、やや趣が違うものの、音としてはどこから入ったってシンプルにがんがんいくしかないやつなので、ふんふん、て。スタンディングの真ん中へんは(上から見ると)すごい状態で、年寄り中心の2階でも立って踊っているひとは結構いた。

たまにTobi Vailがヴォーカルを取るときに担当楽器が変わったりするものの、それでも大勢に影響なく、ちぎって投げるようにじゃかじゃか流していって、怒涛の”Rebel Girl”で全員が拳ふりあげて本編おわり。ステージの方にはブラジャーとかが飛んでいた。

アンコール2回いれて90分くらい、Kathleen Hannaさんのおしゃべりパートを除いたら正味は60分なかったかも。

フェミニズム流行ってるから今回の件でもいろいろ言われるけどちーっとも関係ないし、なんでもかんでもフェミニズムに落とすのっておかしいだろ、Anti-Abortion Lawの件なんてフェミニズムとなんの関係もねえわボケ! とかそんなかんじの。

2回目のアンコールの“For Tammy Rae”の前に、2017年11月、NYのKitchenでのThe Raincoatsのイベント – これが今回の再結成のきっかけになった – に触れて、あの時に3人で音を出してみて、これだ!って。パンク・リバイバルとかノスタルジーとかそういうのは一切ぬきで、自分たちがライブで出す音にやられて、またライブやりたいって心底思ったのだ、と。

ということなので、今回のライブはよいの。これ限りになったとしても構わない、そうであってもここまで音が生きているのであればー。

そして、Sleater-Kinneyは来年の2月かあー。

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