1.02.2019

[film] Mary Poppins Returns (2018)

昨年見たやつでまだ書いていないのから書いていきます。
あ、今年最初にシアターで見たのは、1日の晩、BFIで”The Ghost Goes West” (1935)でした。 René Clairだいすき。
1月から始まった特集 - ”The Golden Age of Alexander Korda: Britain’s Movie Mogul”からので、ここで他に始まった特集は、”Stan & Ollie”の公開にあわせた”Laurel and Hardy”と”Michelangelo Antonioni: Confronting the Modern World with Style”。 Antonioniはこの機会に押さえておきたいところだけど、どこまでいけるかしら。

見たのはクリスマス、25日の晩で、この日は朝からいちんち、地下鉄もバスも動いていないのをすっかり忘れてチケットを取ってて、もちろんタクシーやUberで行けないことはないのだが癪なので歩いていった。 場所はLondon Leicester Square - ODEON Luxe、ていう町のまんなかの、London Film Festivalとかのイベントではレッドカーペットが敷かれるメイン会場になるとこで、でもここ半年くらい改装で閉じてて、この作品で再オープンしたの。 でもそしたら途端に1階のいい席が£40.75とか£35.75とかの料金設定になっててふざけんじゃねえ、ってみんなから顰蹙を買っている。
ここの席のなにがすごいかというと座席が電動でリクライニングするようになってテーブルとかが付いてて、その程度で、このリクライニングって他のOdeonで試したけど、寝ちゃうのよ。いらない。
あと音はDolby Theater仕様でさすがに極上で、でも料金を普通の(£16くらい)にすると2階の遠くになっちゃうのでなんか半端で微妙だなー。

前作 - “Mary Poppins” (1964)から54年を経た続きもので、舞台設定は1910年のロンドンから1935年のロンドンに移っていて、その段差があまりにでっかいので前作を見ていなくてもだいじょうぶかも。自分も見ていないけどなんとかなった。でも見ていたほうが楽しめそうなとこもあることはある。

Michael Banks (Ben Whishaw)は生まれ育った家に3人の子供たちと暮らしていて、妻は1年前に亡くなってたまにべそかいてて、メイドのEllen (Julie Walters)と妹のJane (Emily Mortimer)に助けられていて、家事に子育てに借金で首がまわらなくて、銀行からはローンの支払いを金曜の深夜までにしないと差し押さえるからな、って使いが来て、そういえばMichaelの父は銀行のシェアを持っていたはずで、その証書が見つかれば借金返せるはず、なのだが探しても探しても見つからない。

そういうパパの心配はよそに子供たちは元気いっぱい、自転車でガス灯を点けてまわるべらんめえのJack (Lin-Manuel Miranda)とロンドンの街や公園を歌って走り回っている。
で、そうやって探し物をするパパの片付けゴミの凧で遊んでいたら凧が空の彼方に一瞬消えて、Mary Poppins (Emily Blunt)がそこにひっついて現れる。(ここの凧のとこ、カメラがなかなか面白い動きをしておお!になる。ほぼここだけだけど)

幼い頃に彼女にnannyしてもらったMichaelとJaneは今頃なにしに来た? ってびっくりするのだが子供たちは大喜びで、Mary Poppinsからすれば借金と将来のことで暗くなってめそめそしているMichaelとそれが子供たちに及ぼす影響が少し気になっていて。
ここから先はいいよね。 彼女が魔法を使って子供たちを幻惑していくのと、やがてそれが...

ディズニーのミュージカルだし、監督はRob Marshallなのでこてこてのど真ん中で安心して見ていられる。
このノリでパパの借金問題もあーら不思議の魔法で一挙に片付けてくれるかと思ったけど、そこら辺をあんま手伝ってくれないのは、今の時代だから自分でがんばれ(大人だろ)、てことなのかしら。
Meryl Streepがただの怪しいおばさんにしか見えなかったり細かいとこでいろいろあるけど、子供がわあ! ってなればそれでいい映画、ということであれば、これはこれでよいのかも。

Emily Bluntが歌も含めて堂々としていて、その反対側でしおしおのダメパパ- Ben Whishawのコントラストがあって、その繋ぎに近所の魚屋みたいなLin-Manuel Mirandaがいて、ファミリードラマの幹はちゃんとあるのと、こないだのパディントン(熊映画)もそうだったけど、全体にロンドン地域愛に溢れかえっていて、それらを王道のミュージカルナンバーが洗濯機のようにかき混ぜてくれる。 
後年Brexit映画にカテゴライズされてしまうかも、だけど。

クリスマスにはよかったかも。 拍手ぱちぱち、だったし。

Fantastic Beastsのシリーズに必要なのはMary Poppinsなのよね。

TVのSkyのチャンネルで”The Story of the Jam: About the Young Idea”てやってる。 最高だわ。

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