3.24.2018

[film] Game Night (2018)

14日、水曜日の晩、改装中で一部が廃墟のようになっている(あの状態ならふつう営業しないよね)Leicester Squareのシネコンで見ました。

定期的に見たくなるアメリカのB-C級コメディ(褒)で、これを見るか”Gringo” (2018) にするか少し悩んでこっちにした、その程度。

Max (Jason Bateman)とAnnie (Rachel McAdams)はトリビアクイズのイベントかなんかで知りあって(でも「Teletubbiesの紫のやつは?」なんてトリビアでもなんでもないよね)結婚して、結婚してからもずっと一緒にゲームとかクイズばかりやっていて仲はいいのだし子供もそろそろほしいかもなのになんか調子がよくない。原因のひとつは成功した大金持ちになってぶいぶいしているMaxの兄 - Brooks (Kyle Chandler)にあるらしい。

いつものようにMaxの家でのGame Nightがあって、そこには友達カップル・夫婦の2組4人に加えてBrooksも来て、じゃあ次の会場は俺んちで、賞品はMaxが子供の頃に憧れていたCorvette Stingrayていう車(どれくらいすごいのか知らん)だとBrooksはいう。 あと、彼らのことを隣家のGary (Jesse Plemons) - 元警官だけどまだ制服着てて、妻が出て行っちゃったから寂しいのかいつも白犬(かわいい)を抱えている – がむっつりじっとり見ていてなんか不気味なの。

Brooks宅でのGame Nightにはいつもの3組が意気込んでやってきて、ホストのBrooksがルールの説明(あんまよくわからず)をしていると黒マスクの闖入者2名が押し入ってきて、Brooksをぼこぼこにして連れ去ってしまう。それを見ていた参加者たちはすげー本物みたいだわ、って感嘆してゲーム(の解)へのアプローチを考えながらそれぞれのやり方でBrooksをわいわい追っかけはじめる。

彼らがゲームと信じて疑わない画面上の出来事が本当にゲームなのかリアル犯罪なのかはわかんなくて、それのどこがどっちなのか、勝ち負けはどっちなのかとかを見極めるほうには全く興味が湧かないので、彼らが置いた仮定や想定が外れてぎゃふん、とか「 … 」とか大騒ぎとかのリアクションとそれが次のどたばたに転がっていくのを楽しむしかなくて、それでも十分おもしろいからよしとするか。フェイク(ゲームの小道具)と思っていた銃が本物で、床に落としたらMaxの腕を撃ち抜いちゃうとことか、間合いとかも含めて絶妙でよいわ。

Jason Bateman以外普段あんましコメディには出てこないかんじの、けどぼんくら系のキャストで固めたのもよくて、特にRachel McAdamsさんはニコラスなんとかのメロドラマでぴーぴーべそかいているよかよっぽどよいと思った。あと、謎の隣人 - 元警官のGaryを演じて最後に見事にさらっていくJesse Plemonsのどんより発光する犬みたいな様子もたまんない。

監督のふたりは“Horrible Bosses”シリーズとか” Spider-Man Homecoming” (2017)を書いていた人達で、どこか底意地の悪いとこを抱えながらなかなか抜けられない悪夢を描くところは共通しているかも。

でも、ゲームの世界ってやっぱりよくわかんないからいいや(← みんなと一緒に遊べない子)。

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