3.10.2018

[film] Fifty Shades Freed (2018)

2月28日の水曜日の遅い晩、雪ががんがんでそんな翌日にモスクワに行くことになっていたもんだからあーやだやだ、て思いながらLeicester Squareのシネコンで見ました。もう終わっちゃいそうだったし。 モスクワで凍死しちゃったらこれが最後の映画になるのか.. とかすこし思った。

客なんていそうにない感じだったのが、CM予告の時間とかにだんだんに埋まっていって1/3くらいは入っていたかも。 みんな女性同士のグループで瓶とかグラスを手にしている。

冒頭から”Phantom Thread”か、みたいなAnastasia – Ana (Dakota Johnson)とChristian Grey(Jamie Dornan)の結婚式で、そこからクソ豪華なハネムーン(そうでしょうとも)をしている時に、Greyの会社に作業員のふりをして入りこんでデータを盗んでいくやつがいて(あのさーあんな大金持ちの会社なのにオフィス内にサーバー置いてるわけ? )、そいつは前作でAnaに迫ってきた前ボスの野郎で、こいつがねちっこくどこまでも追いかけてくる。

あとは結婚してもできるだけこれまでと同じ生活を続けたいAna – Mrs. Greyって呼ばれると「つい」戸惑ってしまうAna (ぷ)- に対して、彼女用のボディガードとかを付けてがちがちに管理束縛しようとする夫との小競り合いとか、妊娠していることがわかったAnaがそれを告げると僕には僕の人生設計があったのに…  てむくれてどっかに飲みに消えてしまう夫との小競り合いとか、書いてて恥ずかしくなるような犬も喰わないやつらがじゃぶじゃぶ満載で、見ているこっちはみんなでやーやーひゅーひゅー突っ込みを入れながら楽しむの。

前作”Darker”に出てきた刺客Kim Basingerはいなくて、唯一の闇要素であるさっきの前ボスは、保釈された途端にGreyの妹を誘拐してAnaにひとりで金持ってこい、て脅して、Anaは身内とかみんなを振りきって銃と札束を手に単身で乗りこんでいくのだが…  
(だれひとり、まったくはらはらしない)。

なんだかんだ言ってもあんたらとにかく幸せってことよね、ということでやらしいシーンはこれまでよかたんまり、道具仕立てSMもその延長の夫婦のおたのしみのような描かれ方で、これならもうこのシリーズ続けることないよね、ていうのはじゅうぶん解って、終わると客のほうはみんなでグラスを上に掲げてわーわー大拍手しているのだった。
いいなー気持ちよさそう、ていうのと、なにこれキモい、ていうのが交互にやってきて、ほぼそれしかないのだが、そういうだらけた見方をしたってよいの。

“Phantom Thread”とは真逆の、弛緩と迎合しかないだらだらの進行、でも少しだけ変態で辺境(シアトル)で、でも画面はそんなに貧乏くさくなくて、なんも考えなくてもへらへら笑って見ていられる、これはこれで貴重なやつかも、て少し思った。

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