9.05.2017

[music] Stax Records: 50 Years of Soul

1日の金曜日の晩、BBC Promsの65番で、Royal Albert Hallで見ました。
Lateプログラムで、Doorが21:45、Startが22:15、Endは23:30。

チケットは割と早くから無くなっていて、でもこれはきっとぜったい出るはず、とつけ狙っていたら1週間くらい前に空きが出たので取った。 ステージ&花道のほぼ真横、£30。 5m先にBooket T. Jonesのうしろ頭、その隣にギターを抱えたSteve Cropperが座っている。 ... ほんとにこんな値段でいいのか。

1967年の4月〜5月にStax/Voltが英国を含むヨーロッパツアーをしてから50周年をお祝いするライブ。
初の上陸時にはBeatlesが空港に車を出してくれて、バックステージにも来てくれたのだという。

バッキングはJools Holland & his Rhythm & Blues Orchestra、ていう大編成のコンボで、Jools Hollandていうと、自分にとってはSqueezeのキーボードなのだが、いまやこの人はTVの音楽番組のホストで、米国だとPaul Shafferみたいな位置にいるの。 あと、同じくSqueezeの爆裂ドラムス、Gilson Lavisもここにいる(ついに見れたよう)。

このバックで、シンガーとして登場するのが、Sir Tom Jones, Sam Moore, Eddie Floyd, William Bell, Ruby Turner, Beverley Knight, James Morrisonなどなど。 ゲスト奏者としてBooker T. JonesにSteve Cropper。  この編成であればOtis Redding もWilson PickettもIsaac HayesもDave Praterも幽霊としてわらわらステージに降りて一緒に踊っていた(のが、見えるひとには見えた)はず。

BBC Promsのサイトに動画とかライブまるごととか、いっぱいUpされているようなのでそちらをごらんください。

Tom Jonesとあとふたりによる"Sweet Soul Music"から始まって、誰もが知っている名曲ばっかし。
それから金ラメのジャケットで殿山泰司が蘇ったようにしか見えないSam Mooreによる "Hold On, I’m Comin’" とか"Soul Man"とか。
"Soul Man"のイントロのギターが聞こえたとき、しぬかと思ったわ。 "The Blues Brothers"のあれとおんなじなんだよ。(あたりまえ)
Eddie Floydは、"Knock on Wood"とか"634-5789"とか。
みんなとにかく体はよたっていたけど、声はまったく枯れていなくて、伸びるは響くは。 
Tom Jonesさまの立ち姿なんて神としかおもえない。

ハイライトは人それぞれだろうが、Tom JonesとSteve CropperとBooker T. Jonesの3人だけで静かに演奏された"(Sittin' On) The Dock of the Bay"としか考えられない。 Steve Cropperのギターが闇を裂いて痛切にでも柔らかくぶっ刺さってきて、最後に"Wastin' time..."を繰り返すところで泣きそうになって、これまでこの曲ってどこがよいのかあんまわからなかったのだが、はじめてわかった気がした。
Soul Music って、そういうふうに来るんだよね。

このような老人たちを迎え撃つべく英国の若手シンガーもがんばっていて、James Morrisonによる"Try a Little Tenderness"とか、やんやの喝采だったし、R&Bを懸命に熱唱する若者って、ふつうにいいよね。

聴きたかったのはほとんど聴けたかな、あ、"In the Midnight Hour"はやらなかったなー。


そういえば書いていなかったが、8月19日の晩、同じPromの46番でSchoenberg の"Gurrelieder" - 「グレの歌」ていうのにも行ったのだった。
指揮はSir Simon Rattleで、2時間びっちり、独唱いっぱいに120人くらいのコーラスに、ものすごい編成のオケが終始わんわんうなりをあげてて、シェーンベルクて、初期にはこんな大編成の大仰な、プログレみたいなやつもやっていたのね、だった。
(クラシックは好きなのだが、聴いて、いいなー、で終わってしまって、きちんと憶えていないことが多い。だめよね)

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