4.24.2018

[log] NYそのた -- April 2018

NYでの食べもの関係は、前の時もそうだったように懐しいから食べたい系と、そうは言っても新しいとこも試したい系に分化する傾向があって、今回もそうでだからなんなのよ、と言うと、あんまよくわかんない。 これって別にこういう旅のときに限った話ではなくて、居住してたときもそうだったじゃん、とか。 以下、あんまないけど時系列でざっと。

White Gold Butchers
この店名、バンド名にしてもかっこいいかも。
BreslinやSpotted Pigの系列らしいUpper Westの肉屋兼肉料理屋。Live from Hereのあとに行った。
Upper Westで肉屋をオープンすることができるのであればそのお肉はおいしいに決まっているし、実際に十分おいしいのだった。 熟成系(もうみんな飽きてきたでしょ)とも英国の赤味とも風味はちょっと違う、シンプルで、お塩だけでもぐもぐ頬張っていけるやつ。
Smoked Chicken Riceとかもおいしかった。こいつが近所にあったらどんなにか。

Flora Bar
15日のランチ、The Met Breuerの展示を見たあとで。
ダウンタウンのEstelaとCafé Altro Paradisoの人達がMet Breuerの下にこんなの作ったよ、と。Shakshukaがあったので頼んでみた。 Shakshukaは辛めのトマトソースにポーチドエッグが落としてあるチュニジア起源~中東拡がり(?)の朝ごはんで、Londonに来てから知った。こんなのどうやってもおいしくなるだろ、かもしれないけど、しょっぱくなり過ぎたりもあるし、おいしいとこの複雑さときたらすごいし、レシピ本とか見るとハーブとかスパイスとか面倒くさそうだし、結構難しいと思うのよね。サイドのRye flatbreadとの相性が抜群だった。 デザートはJerusalem artichoke and chocolate parfait ていうのを頼んでみる。菊芋とチョコレートのパフェ。 最近のトレンドなのかレアチーズケーキをぺったんこにした豆腐みたいな外観で、でも崩して食べてみると菊芋とチョコレート、としか言いようがないじゃりじゃりさくさくとんろり感に痺れる。

Prune
15日の晩に。日曜の夜遅くで、すごく寒いのに結構混んでる。
ここのは何食べたっておいしいので、なんでもいいの。仕事なんてしなくていいお金持ちになれたら毎日ここのカウンターで出されるものを出されるままに食べる日々を送りたい。
今回もSweetbread(胸腺)とかキノコのラグーとかウサギの脚のコンフィとか、やられ放題だった。ここのベースのだしというか、バターソースなのかなんなのか、ずーっと謎でいくらお皿を舐めてもつっついてもわかんない。
それからデザートのLemon Semifreddoのオリーブオイルと岩塩、昼のデザートに続いてこの豆腐野郎が、てかんじだった。

Hwa Yuan Szechuan
16日の晩、なんとなく久々にChina Townの奥深いところ、ということで行ってみる。
ここ、NY Timesのレビューで星ふたつを採っていたの(Timesの星ふたつって、なかなかのもんなのよ)。小籠包に担々麺に豆腐に回鍋肉に、こういうオーソドックスなのはふつうにおいしい。ロンドンのChina Townって、まだ十分に掘れていないのであんま言えないのだが、値段まで含めるとアメリカのがややしっかりしている気がする。気がする、ってだけだけど。それがどうした、だけど。

もういっこそれがどうした、を書くと、ランチで食べたピザもそう。 同じマルゲリータでもNYのとロンドンのはちがうんだよ。粉の香りなのか焼き方か。

17日は1日、Nashvilleにいた。 ダウンタウンじゃないところなのでお昼もケータリングだし、特になーんもなかったのだが、ケータリングのBBQは南部のいつものおいしさで、でも置いてあったChess Pieがなかなかだった。 典型的な南部のお菓子で、パイの一片はぐだぐだべったべたに崩れてて、地獄のように沸きたってでろでろ甘いばかりなのだが、ドラッグとしか言いようがない(包み紙にはラりった豚さんの絵が。)。 材料はタマゴとミルクとバターとシュガーとシュガーとシュガーと粉とお酢(?レモン?)だって。 そりゃそうだろうけどいくらなんでもこれ。

18日の晩は最後だからディナーアレンジして、と言われた(なんで英国から来たゲストに頼むんだよ?)ので、えーわかんないし、とか言いながら前にも行ったAugustineを17:30に取ってやった(遅い時間だと絶対取れない)。 ここ、デコールは文句なしに素敵だしお料理もぜんぜんおいしいし。
17:30開始にすると早目に終わるので、終わってばいばいって散ってから再びMast BooksとかMcNallyとか行って最後のじたばたをやって、更にやっぱし締めは酢の物で〆たい、ということでRuss & Daughters Caféで酢漬け鰊を食べて、更に口内を酸っぱいままにして終わるのは胃によくないかも、ということで行列ができていたMorgenstern's Finest Ice Creamていうとこでアイスクリームを食べた。イタリア系のねっちょりとは全く異なる清々した、驚異的な滑らかさをもったアイスクリーム。 暑い季節になったらまた来たい。

で、この時点で23時をまわっていたのだが、Broadway – Lafayetteの駅構内ぜんぶ使ってやっているDavid Bowie (Bowery) Isの展示、月曜日にも通過してわああー、てなったのだが、この朝のニュースでMetroCardを売りだしたとか言ってて、もうそういうのには乗らないことにしているのだがみんなが並んでいるのを見るとつい。 こんな時間なのに結構並んでいて、人がいる窓口では売ってなくて2箇所くらいの券売機のみで、このタッチ式の機械がなかなかとろいし、みんな当然のように全種類買おうとしている(選べないのでどれが出てくるかわからず)のでぜんぜん前に進まないし、こんなの小学生のガチャガチャじゃねえんだし、とか思いつつも黙って並ぶしかない。ひとつ前にパパ(?)と一緒に並んでいたひょろひょろの女の子は、あたしはScary Monstersのはあんま好きじゃないけどZiggyのはぜったいほしいし、でも結局ぜんぶ買うことになるんだわ、とか小憎らしい口調で言い張っていて、こんなガキに負けたくなくなって、でも同じのが続けて2枚でたらやめよう、と思って、やってみたら4回続けて違うのが出たのでなんとなく満足して終えちゃって、今はなんで5回やらなかったのか死ぬほど後悔している。ほんとバカだった。

まだなんかあったかしらん。

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