4.22.2018

[film] Blockers (2018)

15日、日曜の夕方、Union SquareのRegalで見ました。

今回の滞在中に”Zama” (2017) かデプレシャンの新作のどちらかは見たかったのだが、これらはもうじき英国でもかかるみたいだし、それなら英国では終わってしまいそうなこいつを見るべきではないか、と。 英国でもこういう米国のバカ系(失礼よね)コメディはほぼ同タイミングでかかるのだが、傾向として最初の2週間くらいに客がいっぱい入って、後はそれでコアなファン層が底をうってしまうせいかがらがらになってそのまま消えてしまう。 これも米国では絶好調で、前方までびっちり入っていたのに英国では街の外れの映画館で一日一回上映とか… なの。 こーんなにおもしろいのにー。

Lisa (Leslie Mann)とMitchell (John Cena)とHunter (Ike Barinholtz)の親たちトリオは、彼らの3人の娘たち - Julie (Kathryn Newton), Kayla (Geraldine Viswanathan), Sam (Gideon Adlon)を学校に入れた日からご近所絆を培ってきて、子育てに関するいろんなことを相談しあう仲だし、子供達もずっと仲良しなのだが、プロムを前にした子供達がプロムナイトに揃ってバージンを捨てようと計画していることを知って - チャットに現れる彼らの絵文字を解読するとこ最高 - パニックになり、親が干渉すべきことではないとはじゅうぶんわかっているけど、わかっているけど、あれこれ理由をつけてなんとかその計画を阻止すべく - これがBlockers -  子供達の背後でじたばた追っかけをはじめる。

映画は巨大台風のような一生に一度のプロムナイトにかける子供達ひとりひとり(娘たちだけじゃなくてそれぞれの相手のガキ共のほうも)、親達ひとりひとりの切実な想いとか事情を丁寧に追っていくのだが、例えばSamはレズビアンだったり、LisaはシングルマザーでJulieを育ててきたり、Hunterは離婚して遠くからSamを見ているとこしかできなかったり、いろいろあって、そういう細かい背景が最後までぜんぶきちんと活きていて、よいの。

で、それだからこそ、なんとしても捨てるんだ、という子供たちの意思、とにかくなんとしても勢いでやっちまうのだけはいかん、という親たちの意思、それらがぶつかり合う途上で起こるあれこれしょうもない壁とか横ヤリとか騒動とかそもそもそんなに騒ぐことかとか、コメディとしての破壊力は相当なもんで、おもしろいったらないし、ラストがどうなっちゃうのかはらはらどきどきだし、でも結末は.. だれもが納得できるあれよ。

プロム映画でありバカ親映画であり、総合してすばらしいファミリーコメディになっていると思った。 いまの子供たち、いまの親たちがこれ見てどう思うかはわかんないけど、とにかくアンサンブルが素敵だから。

それにしてもLeslie Mannのすばらしいこと。 Judd Apatowモノではあんま表に出てこないけど、”The Other Woman” (2014)での彼女にはCameron Diazを凌ぐあんぐりの過剰さがあって、今度のも思いが膨れあがりすぎて珍妙に暴走してしまうその様を、彼女ほど大胆かつ繊細にでもおもしろおかしく演じることができるコメディエンヌっていないよね、って思った。

日本でも公開されてほしいなー。ほんとにおもしろいから。


行きの飛行機では”The Greatest Showman” (2017)をみた。
英国でもまだ大人気で、Sing Along - みんなで歌おう上映会まで企画されたり続いているのだがなんかあんまし行く気になれないままだったのよね。
悪くはないと思うのだがHugh Jackman、いい人すぎないかとか、Michelle Williams、おとなしすぎないかとか、Zac Efron、もっと踊れるだろとか、サーカスの動きがちゃんと繋がっていかないとことか、そんなのばかり気になってしまった。 もっとどす黒くてどろどろのしょうもないところもぼろくそあって、それでも、だからこそ天上で芸は輝く、が正しい持って行きかただと思うのだが、なんかな。

あとは目が死んで眠くなってきたので、”Call Me by Your Name”を音だけで聴いてみる( =「闇の中の眠り姫」)、をやってみた。これ、すばらしくよかったの。 鳥の声、せせらぎなど水の音、夏の音、自転車の音、バイクの音、食べる音、桃をいじる、桃の種を取りだす、桃を… の音、ラストの暖炉の音、君の名前を呼ぶ君の声、などなど。  
やってみてね。

帰りの飛行機はさすがにへろへろで、でも食事の間だけなんか見ようか、と”Jumanji: Welcome to the Jungle” (2017) を流してみて、あージャングルが舞台の”Ready Player One”なのね、と思って、でも途中でしんでしまったの。 またこんど。

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