7.13.2016

[film] Independence Day: Resurgence (2016)

9日の晩、低気圧でぼろぼろになりつつ蓮實重彦 + 工藤庸子のトークに浸かって、頭はぱんぱんで、少しガス抜かないといかん、て思って六本木でみました。  ... さらにぐうったりした。

更に前日からのシャルロット繋がりでもあって、それにしてもシャルロット、もうちょっと選んだら?  とか。

予告で、Jeff Goldblumが「こりゃ前のよりでっかいぞ」とか言っているのを見た時点でこりゃろくなもんにはならんぞ、と予感して、向こうのレビューもぼろかすだったので、ある程度覚悟していたが、だいたいその通りなかんじ。たしかに前よりはでっかい。 けどそれで?

前作の襲撃から20年たって、地球人は月に基地作ったり、エイリアンをこまこま捕えたりやっつけたり次に備えはしていて、Will Smithは死んでて、Bill Pullmanはがたがたよぼよぼで、新しい女性の合衆国大統領が立ってて、寝たきりの老人とかいろいろ、元気で動けるのはJeff Goldblumくらいで、変な動きのあったアフリカに行ってシャルロットと出会って、エイリアンが残した謎の記号の解読みたいのにかかって、他方で月の前線基地にいるLiam Hemsworthとか若者チームがリニューアルして現れた敵を迎えうつ方で。

エイリアンの謎とか弱点を探る学術チームと、そうはいっても実際にでっかいのが来てしまったので食いとめるためにがんばるチーム(かっこいい系とバカとか野獣とかいろいろ)と、それにかつての戦いを知る老人たちとか偉そうな政府連中が絡んで、ぐちゃぐちゃになったところにこまこました出会い(ありえないような偶然ばっか)と別れ(おまえにはまだ先がある、だの)がまぶされてくるので、まあせわしない。 ふつーに考えたらあの4800km(だっけ?)だかのでっかいのが降りてきて地球にがりがり穴掘り始めた時点でぜったい全面降伏ださようなら、だと思うのだがとにかく諦めがわるい。

よくあるバカ映画のひとつ、て見て笑って済ませればよいのだろうが、相手が折角でっかくなって帰ってきたのだから、バカのスケールもでっかくなってほしかったなあー。 前作のRandy Quaidみたいな威勢のいい特攻野郎がいなくなったのがきつい。

あと、リアルできつい方でいくのだったら、この20年の間に"District 9” (2009) みたいのも出てきてしまったので、それもバカにとってはかわいそうだったかも。

覚悟を決めたBill Pullmanがヒゲを剃ってきたとこはおかしかった。 そんな暇と元気あるのか、と。 "10 Cloverfield Lane"でJohn Goodmanがヒゲ剃って出てくるとこがあるのだが、やっぱしヒゲ剃るのってオトコにはだいじなことなのね。

シャルロットの相手は、このJeff Goldblumにしても前日のBenoît Poelvoordeにしても、"Nymphomaniac"のStellan Skarsgårdにしてもだいたい同じ臭気もった顔だよね。 あんな奴らでいいの? て思ったけど、そういえばパパも...

あの海賊みたいな連中はなんだったんだ。 あんなおいしい仕事はないぞ。

次の20年後のやつが更に巨大なバカになって帰ってくることを祈るばかり。 
それまでにこっちは死んでるだろうが。

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