10.12.2015

[film] Belle et Sébastien (2013)

ここから、こないだの出張から戻った翌日、27日の昼間にみました。 リハビリ系。

スコットランドのベルセバよかこっちの方が先なんだって。「名犬ジョリイ」のアニメはしらないです。

1943年、フレンチアルプスの麓の村でおじいさん(Tchéky Karyo)と暮らすみなしごのSébastien (Félix Bossuet)は山で「野獣」と呼ばれて皆に怖れられているでっかい野犬と出会って、きみはわるくないしこわくないよね、てだんだん仲良くなっていっていく。 灰色に薄汚れたその犬は川で洗ってあげたら真っ白になって、Sébastienは彼女(♀)をBelleと名付けるの。 野獣を危険視する村人たちがいて、他方で村にはナチスがやってきて、レジスタンスとして山を抜けて逃げるユダヤ人のガイドをやっている医者とかパン屋の娘とかは狙われて危なくなるのだが、冬のアルプスを抜けようとするユダヤ人一家を助けるべくBelleとSébastien たちは決死の峠越えにのぞんでいく。

村人のなかにも嫌な奴はいるし、ナチスのなかにも良い奴はいるし、ママは山の向こうの「アメリカ」ていうとこで暮らしているらしい。 Sébastienはそんなようなことを学んでいくのだが、虐められて弾きだされたBelleと天涯孤独のSébastienの結びつきは誰が見たってほんもんでかけがえなくて、がんばれわんわん、負けるなよ坊主、てなる。

でっかい犬と子供、てそもそも絵になるもんだし、それが白いふかふかのデカ犬だったりすると余計にきゅーんとなるもんだし、映画は特にそういう組み合わせが絵になるようなあかぎれ擦りきれガキを選んでいるもんだから、山野をそんな子供と白犬が駆け回ってじゃれあっているだけでもうそれでいいや、になってしまったのはなんかずるい。

だから一番胃が痛くなったのは村人がSébastienをだましてBelleを追いつめてみんなで仕留めようとしたところで、ここでひどく悲しいことになったら席をたって帰るんだから、くらいに思ったのだが、ここを乗り越えたのでクライマックスのアルプス越えだってなんとかなるじゃろ、になってしまった。

キーメッセージはアルプスでは子供も犬も棄てちゃいかん、ていうことね。
(→ 「フレンチアルプスで起きたこと」も参照)

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