8.08.2013

[log] Londonそのた - July 2013

ロンドンからの帰りの飛行機では、映画2本みました。 基本は、ほぼ寝てた。

Quartet (2012)

邦題は「カルテット!人生のオペラハウス」...

引退した音楽家のための老人ホームがあって、そこに伝説の歌手(Maggie Smith)が引っ越してきて、資金捻出 - ホームの維持のために、かつて伝説といわれたカルテットを再編して「リゴレット」をやろう、になるのだが、過去彼女といろいろあった元夫を含む3人はいろいろ複雑で、彼女はもっと難しくてごねて、どうなることやら、なの。
歌を歌う老人(達)の映画って、ここんとこいろいろ出ているけど、なんかせつない。 「うた」が老人と世界を繋ぎ留めるすべてで幸せになれてよかったね、のように描かれてしまうところが。 もちろんそこに人生がありドラマがあるのはわかるんだけど、やっぱし安易だし、音楽と老人の両方をバカにしている、とか思ってしまう。
カルテットの4人はみんな当然のようにうまい(演技はね、歌はうたわない..)ので、それなりに楽しく見れるのだが、どちらかというと冒頭、静かに映しだされる他の老音楽家の姿とか佇まい、エンドロールで出てくる彼らの若い頃の勇姿がよくて、しんみり。

Tous les soleils (2011)

「リンさんの小さな子」とかの作家だとおもっていたフィリップ・クローデルの監督作品。 "The Last Kiss"のStefano Accorsiが主演だったので見る。 邦題は「心の陽だまり」...

フランス映画のはずなのにイタリア語を喋ったりしているので最初混乱するのだが、イタリアからフランスに来てそこの大学でバロック音楽を教えたり、病院で朗読のボランティアをしているアレッサンドロとその家族のはなし。
彼は妻を事故で失って、年頃の一人娘と、ベルルスコーニが失脚するまでイタリアになんか帰らない!と引きこもりの主夫をしている極左の兄ルイジ(いいなー。理想だなあ)と暮らしている。 彼は亡妻への思いを断ちきれないのと娘が心配なのとでひとりで不器用に暮らしているのだが、家族のふたりはそんな彼を逆に心配してて、そんなある日、ずっと朗読をしてあげていた老婆(Anouk Aimée!)が亡くなって、その娘と出会う。 彼女は生前の母とずっと喧嘩していて、亡くなったあとでそのことを後悔しているの。 で、最後は恋愛、というよりもひっそり幽霊ものになったりして、その具合もよいかんじだった。  Anouk Aiméeだよねえ、あの去りっぷり。

ロンドンで買ったものとか。

本屋(Foyles)では、お料理本コーナーで、Cereal Magazineの3号(2号がないー)とか、英国料理の本 - 写真がきれいでおいしそうでレシピもちゃんとしたふうのやつ、とか、John le Carréの新刊のサイン本とか、こないだ急逝したGame TheoryのScott Millerによる音楽本 - "Music: What Happened?" - こういうのがStaff Picksにあるんだからさすがねー とか。

英国料理本のネタ元のレストランはここ。 おいしそうなんですけど。次回行ってみよう。

http://www.thegilbertscott.co.uk/restaurant/

あと、こういうのも買った。

http://www.amazon.co.jp/Diary-Edward-Hamster-Miriam-Elia/dp/075222803X

レコード屋(Rough Trade East)では、こないだのRecord Store Dayの残りカスあさりがほとんどで、"Dazed and Confused"の20周年記念サントラとか、The Deftonesの96年のライブとか、ISISのファーストのアナログ復刻(黄色盤)とか、The Dream Syndicateの7inch x 2とか。 新譜だとHaim(だいすき)の10inch 2枚とか、Third Man Recordsから出てたThe Shinsのライブとか。 本だとWilko Johnsonの自伝 - 泣いちゃうと思うので、まだ封切ってない。

Rough Tradeの近所のビルの地下で中古盤セールやってる、て看板が出ていたので足を踏みいれてみたが、ものすごい奥のほうでこわくなったのでやめた。 英国の中古盤マーケットって、そういうとこがこわい。

出発の朝、赤ん坊誕生お祝い一色の新聞をいくつか買った。
The Guardian誌だけ、誕生の記事は控えめでIan Duryの記事とかも載っけていたりして、かっこいかった。

http://www.theguardian.com/artanddesign/2013/jul/22/ian-dury-art-show

ぜんぜん関係ないけど、Vini Reillyも還暦なのか…  おじいちゃんだねえ。

ほかになんかなかったか。

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