12.16.2012

[music] The Colin Currie Group - Dec.5th

ライブなんでもいいからなんか行きたいー、と思っていたらそういえば、というかんじで出てきて、2日前だったけど前から4列目のチケットがあったので取って、行った。
12月5日、ふつか目のほう。

正式タイトルは、
The Colin Currie Group with Synergy Vocals and Steve Reich
Live at Tokyo Opera City "Steve Reich's Drumming" ていうの。

Colin Currie Groupが9人、Synergy Vocalsが3人、ピッコロが1、Steve Reichが1。
パーカッションの人たちはイギリスのパーカッション奏者、ていうかんじ。(それがどうした)
演目は4つ。 最初の3つの後に休憩が入って、その後で"Drumming"。

Clapping Music for two musicians clapping (1972)
Colin CurrieさんとSteve Reichさんが手ぶらで登場して、せーので手拍子を始める。
ブラジル音楽のひととかが練習で普通にやっているような、Stomp(なつかし)とかでもやっていたような軽いやつなのだが、パンフの解説によると、もともとは漸次位相変移作品になるだろうと思っていたのだが、これだと適切ではないことがわかって、で、『解説策はこうだ。… 』とそれ以降に書いてあることがわけわかんなすぎて、なんかすごいの。
漸次位相変移ってなに? と思って英語を調べてみたら"gradual phase shift"ていうのだった。

Nagoya Marimbas for two marimbas (1994)
マリンバ2台が気持ちよい。 なんで名古屋なのか、なにが名古屋なのか、を考えてて、マリンバの茶色がひつまぶしの茶色、味噌カツの茶色だから、と思うことにした。

Music for Mallet Instruments, Vocals, and Organ (1973)
木琴と鉄琴と声、他になにがいるだろう?

Drumming for voices and ensemble (1970-71)
Part Iがボンゴ・ドラムス4つ、Part IIが木琴3台と声、Part IIIが鉄琴3台と声とピッコロ、Part IVがこれらぜんぶ乗せ。 なんといってもPart IIIが気持ちよかった。太陽と戦慄からクリスマス・チャイムへとなだれこむ至福。

"Drumming"の最初のライブ体験は、2001年10月、BAMでAnne Teresa De Keersmaeker のRosasによるバレエ作品"Drumming" (1998) だった。

弧を描いてぐるぐるまわり続けるダンサーの背後で同様にまわり続けるパーカッションの音群はひたすら気持ちよく、虎がバターにとろけていくようで、ああこういうダンスも音楽もやっぱしライブでないと、としみじみしたものだったが、今回のライブは、まず音としてひたすら強く圧倒的で、それは出音のでっかさとかそういうことよりも、バチを手にした奏者が打楽器に近寄っていってふんふんとカウントし、それを振りおろす瞬間のスリルと、そこから吹き始めた音の粒が流れを作りうねりとなって雪嵐をつくる、その瞬間を目撃できることにあるのだった。 それはバンドでもオーケストラでもない音の組成とその(人力の)可能性を示しているようだったの。

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