12.29.2012

[film] 3 Bad Men (1926)

16日の日曜日、選挙に行く前に自身を奮い起たせるべく、シネマヴェーラに向かう。

今回の特集、『映画史上の名作8』は、いつものように必見のやつばっかし。
デジタル上映が増えてしまっているが、構うもんか、なの。

で、この『三惡人』はライブのピアノ伴奏付き。こんなのぜったい見るでしょ。

19世紀の土地解放時代、黄金の土地を求めていろんな人がやってくる中、若いカウボーイ - Dan O'Malleyと娘が出会って、娘の父は馬泥棒にあって殺されてしまい、そこに気まずいかんじで居合わせた三人のお尋ね者、"Bull"とMikeと"Spade"がそこに合流してなんとなくみんなで行動を共にすることになる。
土地を求めて人々が集結するベースの街にはハンターっていう悪保安官がいて、こいつはほんもんの悪で、彼らと対立を深めていって、やがて土地獲得レースの日がやってくるの。

ロマンスがあって、男の友情があって、家族のような絆があって、明確な善と悪の線があって、怒濤のレース(とんでもなくすごい)があって、3悪人は… 

最後のほうはずうっとずるずるに泣いてた。
だって、3悪人はもちろん悪人じゃないし、それに、あのラストなんてさー。

この揺るぎなさ、力強さはなんなのだろう、どこから来るのだろう、と。
恋が始まる瞬間、三人が互いに目配せして覚悟を決め、遠くを見つめる瞬間、140年前に確かにあったそんな瞬間がはっきりと目の前に現れる。 声も音もないのに。
これって、今の映画にあるものとは根本的ななにかが違う気がして、でもそれは、はっきりと今の我々に必要ななにか、だと思った。 John Fordの映画と水さえあれば、人は生きていくことができる。

122分バージョンが見たいよう。

Lincoln Centerでは、30日と元旦に70mmプリントで"Cheyenne Autumn" (1964) -『シャイアン』をやるの。 これも見たいようー。

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