6.04.2023

[film] Creed III (2023)

5月27日、土曜日の夕方、109シネマズ二子玉川で見ました。IMAXで撮られたそうなのでIMAXで。
三部作の完結編で、邦題は『過去の逆襲』とかだそうだが、『クリードさん』でいいじゃんか。

過去の2作は、機内のも含めて確か見ている。が、”Fast & Furious”シリーズ同様、ぜんぜん残っていない。その前の”Rocky”シリーズは1作目も含めてほぼ見ていない。殴り合いを見るのが嫌なのと、まだ子供でそんなにお金なかったので。ではなんで”Creed”だと見れたのか、たぶんアクションがハイパーリアルすぎて特撮モノのように見れてしまったからではないか、とか。

これまで作・監督をしてきたRyan Cooglerはプロデュースにまわり、主人公だったMichael B. Jordanが監督をしていて、レビュー等を見る限り、この交替、というより後は任せた/任された、の関係はうまくいったようなかんじ。

冒頭、90年代初めの頃のLAでまだ小さい - 中学高校くらい? のAdonisと兄貴分だったDamianの起こしたちょっとした事件が流され、そこから現代のアフリカに飛んでAdonis Creed (Michael B. Jordan)は自分の引退試合をしていて、「肉を切らせて骨を断つ」とかよくわかんないことを呟きながらとにかく勝って、有終の美を飾る。

ずっとチャンピオンだった彼の傍らには妻のBianca (Tessa Thompson)と娘のAmara (Mila Davis-Kent)がいて、Biancaは歌手だったが耳を悪くしてレーベル経営とプロデュースに専念するようになり、Amaraには聴覚障害があるので彼女との会話は手話中心になるものの豪邸でみんな仲良く不自由なく暮らしている。

ある日Adonisのジムに刑務所から出てきたばかりだというDamian (Jonathan Majors)が現れ、再会を祝してダイナーで食事をしながら昔のことを話すのだが、Adonisには何か - おそらく冒頭に出てきた件 - が引っかかっているようで、その場はDamianにお金を渡してなにかあったら言ってくれまた会おう、って別れる。

と、Damianはまたすぐジムに現れてボクシングをやりたい、という。刑務所に入る前は地区のチャンピオンでAdonisより強かったしずっと訓練は続けてきたし、でもそんないきなりのデビューは無理だから、って彼を説得して、それでもとりあえずスパークリングをさせてみるとDamianは大事なタイトルマッチを前にした相手を倒しちゃって、あり得ない気もするがデビュー戦でいきなりチャンピオンと対戦させることになり、この辺のえこひいきとしか言いようのない進め方にもAdonisの過去の負い目が感じられて。

ここから先は定番で、ダーティなやり口でいきなりチャンピオンになってしまったDamianはTVのトークで傲慢にAdonisを挑発してきて、Adonisは受けて立つことにする。その間に刑務所にいたDamianとのやりとりの間に入っていたAdonisのママ(Phylicia Rashad)の死があって、そこも含めたいろんな過去を清算すべく、いつもの激しいトレーニングをはじめて(じゃーん♪)。

ふたりの対戦シーン、ふつうのぼかすかはもうつまんないと思ったのか、観客のいないヴァーチャルな脳内でのスピリチュアルな側面 - これはなによりも自分と、過去の自分との闘いなのだ! - を強調する見せ方が挿し込まれたりしていて、感心したのは昔だったら確実にだっせぇー、になっておかしくないような漫画描写が割とスマートに違和感なく入ってくる(こっちがどこかおかしくなっている可能性はあるが)ことだったかも。

子供時代、昔のダチとの間で起こったことにカタをつける、それだけの話なので、流れとしては今更ボクシングなんてムリよ、ってなったところで裏社会からの殴り込み - 未来への逆襲 - が… の方がわかりやすいしおもしろくなった気もする。 どっちにしても殴り合いなのに、なんとしてもボクシングの試合に持ってきたいのはそこに「継承」っていうテーマがあるからだろうか。

そうすると、やはり次のスポットライトは娘のAmara(の未来)にあたってきて、伝説のトレーナーとしてHilary Swankか、Michelle Rodriguezを呼んできてほしい。Michelle Rodriguezは対戦相手でもよいか。(『ケイコ 目を澄ませて』(2022)のいろんなシーンが蘇ったり)

エンドロールの後の(おまけ?)アニメーションはなにがなんやらさっぱりわからなかったねえ…

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