5.29.2019

[film] Pokémon Detective Pikachu (2019)

11日土曜日の午後、Leicester Squareのシネコンで見ました。

まず自分はPokémonていうのがどういうものか、なんで”e”に ‘ がついているのか、こいつがお化けなのか妖怪なのか妖精なのか宇宙から来たやつなのか - ゲームから来たってこないだ知った - わかっていなくて、Pikachuがどこから来たどういうやつなのか何を食べて生きているのか、PokémonとPikachuの関係もあまりわかっていなくて、アニメもまったく見たことなかったし、そういうわかんないやつがなんでぴかぴか光ったり探偵やるのかまるでわからなかったのだが、なんとなくかかわいいのと、そのかわいいのにRyan Reynoldsの声がくっついている変なかんじを求めて、なのだった。

保険のセールスマンをやっているTim (Justice Smith)は父が事件の捜査中に事故で亡くなったという報を受けてRyme City - ヒトとPokemonが共存している街 – なんのためだか知らんが - に行って、父の部屋でPikachuと会って、ふたりで父が本当に亡くなったのかも含めて捜査を始めるのだが、いろいろ妨害が入ったり善玉も悪玉もいるし、でっかくて強いPokemonとかいろいろ出てきて大騒ぎになるの。

子供向けのお話しなので、メッセージとしてはみんなと仲良くしなきゃだめよ、とか諦めちゃだめよ、とかいろいろあるのかもしれないが、丸っこくて変なやつが走ったり飛んだり叫んだり光ったりしていればそれでいいので、なかなかおもしろかったかも。 たぶんゲームのなかの世界、として既にじゅうぶん確立されたなにかであるからなのかどうなのか、リアルと虚構の被さりかた絡みかたは出来あがっているかんじがした。 例えば『ゲゲゲの鬼太郎』で同じことができるとは思えなくて、あのサイズとあの形象とあのカラーだからこそ実現できて、戦闘モノとか怪異モノではなく、ユニバーサルな街で起こるべくして起こった事件を追う探偵モノ、というジャンル選定も考えられたものなのかも知れないな、とか。ぜんぶアニメになってしまったら(それが最初なのだろうけど)あたりまえすぎてつまんなそうだし。

ただやっぱし、PikachuがRyan Reynoldsのあの声だとどうしてもDeadpoolの喋りに聞こえてしまって、どうせ死なないんだろこいつは、とか思ってしまうのはよくなかったかも。  どちらかというとやや暗めのイギリス英語 - Ben Whishawみたいな - の方が合うような気がする。

実写映画におけるPaddingtonとかWinnie the Poohとかとの違いについても考えて、やっぱしあいつらって基本なんにもしない - なんにもしないをする - 存在だからよいのであって、電撃とか空中浮遊したりとかしなくてもいいのがいいな、って。 でも出自がゲームだからそこはしょうがないのかな…
それにしても、フィルム撮りに拘って、”Blade Runner”のテイストを出したかった、ていうのには(全く別角度からだったので)ちょっとびっくりした。

今後シリーズになっていくのかも知れないけど、30分のショートを3つ束ねるとか、そういう構成にしたほうがおもしろくなるような。

あと、ぜったい無理だろうけど、Minionsと共演できないかなあ。

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