12.22.2018

[film] Aquaman (2018)

16日、日曜日の夕方、BFIのIMAXで見ました。 久々のIMAX 3Dで、これくらいはでっかいとこで見ないとな、って気合いいれた。

Aquaman – 水男。まずこの名前で思い浮かべるのはHellboyのシリーズに出てくるAbe Sapienみたいなやつとか”The Shape of Water” (2017)の半魚人とかで、Jason Momoaのじゃないよね。なんかただのお祭り漁師みたいだし、バカそうなとこもいっぱいあるので、同じヒーローものでも、つい”Machete”みたいな不死身キャラとして見てしまう(そしてそれでええ)。

アメリカの東海岸で、嵐の日の岩場にNicole Kidmanが打ち上げられてて、それを灯台守が拾って介抱したら子供ができて、それがやがてAquamanになるArthur Curry (Jason Momoa)で、彼がでっかくなって暴れるようになったところでMera(Amber Heard)が現れて海の世界が大変なことになっているから助けて、って言われて海の覇権をめぐる戦い(含.人間界) - もう我慢できねえから人間界にもなだれこむぞなめんな、ていうのに巻き込まれていく。筋はこれだけ、こんなもんなのだが、後半はいったんぼこぼこにされた彼が、必殺の武器 -三つ又の銛を探して砂漠からシシリーからいろんなとこで大冒険とか追っかけっこをして、とにかくそいつを手に入れたらタコとイカとカニとサメと龍が一緒になったでっかい化け物みたいのも横についてきて、無敵になって吠えるの。

たぶん、アーサーって名前とか伝説の武器がどうのとか、神話をベースにいろいろ考えてみちゃったのだろうが、ぜんたいとしては海のようにスケールがでっかいだけ、宇宙に飛んでいかないのが不思議なくらい、それと悪玉か善玉かしかないキャラと水産動物のみでぶっとばして大騒ぎで、それでじゅうぶんにお得なかんじはした。でっかいばかりで中味は大スカだった”The MEG” (2018)とはえらい違いで、お正月映画としてもめでたくていいかも。

アクションも、水のなかであんな動けるかよ、てみんな言うかもしれないけど、あんな動けるもんだから、ていう道理で地上でも水中でも爆裂してて止まらなくて、DCユニバースの殴り合いって、コミックとしか言いようがないバカのスケール感と破壊力があって素敵だと思うのだが、Aquamanのあの風貌でぶちかますもんだから更に豪快で、ただのプロレスみたい、とは言わない。 そのうちどっかでThorと対決させてみたい。 あのとんかちと銛の戦い。

Nicole Kidmanがママと聞いて、どうせすぐいなくなっちゃうだろうと思ってたらずっといたのでびっくりした。
あと、Willem Dafoeが出てきたのでまた腹黒いやつかと思ったらそんなでもなかったので更にびっくりした。

海から出てきたNicoleを見たら”Splash” (1984)を思い出して、これって”Splash”の後日談になってもおかしくなかったのかも。 でもTom HanksとDaryl HannahのふたりからJason Momoaは産まれない気がする。

海のなかでもみんな服着てるのね。洗濯とか大変じゃないのか? とか、あの長髪切ればもっと動けるのにな、とか、そういうしょうもないことばかり思ってしまったのも、それはそれで。

日本のプロモーションは辺野古でやってほしい。ていうか、辺野古の海にあんなことした今の日本にAquamanすごいぞ、とか盛りあげる資格なんてないから。 ほんっとにあたまきてるんだから。
  

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