11.22.2018

[film] Fantastic Beasts: The Crimes of Grindelwald (2018)

17日、土曜日の夕方、Picturehouse Centralで見ました。2Dでも結構目がまわったので3Dだったらしんだかも。

Harry Potterの頃からそうだけどタイトルが長くて、”Fantastic Beasts”ですらちゃんと覚えられないので自分のなかでは「妖怪大戦争」って呼んでいる。
だいたいさあ、ScamanderとかGrindelwaldとかDumbledoreとかCredenceとかCredenceとか長すぎて(”d”がいっぱいで)憶えらんないわよ。 本で読むなら別だけど、ってそうか元は本だったよね。

前作の最後にColin FarrellからJohnny Deppに変態したGrindelwald がNYから移送される途中で逃げだして、Newt Scamander (Eddie Redmayne)はロンドンにいて、かつての先生だった Dumbledore (Jude Law)からGrindelwaldはパリにいるみたいだからなんとかして、とか無責任に振られて、気がつけば前作のメンバー(含.パン屋)が揃っていて、Grindelwaldはやはり前作で呪われた子だったCredence (Ezra Miller)を仲間に取りこもうとしていて、捕物だか争奪戦だかの追っかけっこが始まるの。

前作”Fantastic Beasts and Where to Find Them” (2016)がどういうのだったか思いだしてみると、駆け出しの魔法使いで変てこ動物使いのNewt Scamanderが悪い奴らって魔物動物みたいなもんよね、って巻き込まれて捕物をやってみる、そういうやつで、一番の魅力はHarry Potterのシリーズで画面の隅っこをちょろちょろしていた変な動物たちが前面に出てきたこと、それだけでじゅうぶんで、Colin FarrellやらJohnny Deppやらの暗い顔なんてべつに見たくもなかった。

でも今回のは登場人物ほぼ全員、ずっと景気のよくない顔しててちっともFantasticじゃないし。前作で面倒みてたあの動物たちはみんなどこに行っちゃったんだよう。

基本はハリポタでも重要なテーマだった血縁探し = 自分探しみたいなとこで、自分がどこの誰から生まれたどういう奴なのかを知ることがとっても大切なことらしい。わかんないと怖くて魔法も使えないんだったら魔法使いなんてやめちまえ、って思うし、魔法をいっぱい使える使えないって、彼らの生活 - お給金とか査定とかそういうのと関係あるの? 生活に支障きたさないんだったら放っておけばいいんじゃないの? とか。もちろん、ファンタジーの世界に浸るというのは向こうの世界の約束事に身を置くことでもあるので我慢するけど、今回、明確にハリポタの世界と繋がってしまったことで、またあのパワーとかそれによる制覇だの覇権だのを巡るぐぁあああー(悶)ばっかりの世界になるのかあ、って。箒に乗ってびゅーん、とかもないから子供が見てもおもしろくないんじゃないの?とか。

強大な魔法のパワーが脅威になるのはわかるけど、Beastがうようよいる世界だったらほんとにすごいのは人の形していないかもしれないし、英語しゃべんない仙人みたいのかもしれないし、そういう中で*Crimes*って、何に対するものなのさ? とか、なんかね、今回の物語の方角って見ている我々の想像力をわざわざ縛って、ほうらおっかないだろー、ってやってるだけのような気がしてならない。
20年代のロンドンやパリ、っていう設定、Johnny Deppのケレン味たっぷりの振る舞いとか (彼の海賊のをあんま好きになれないのも同じ理由かもね)。せっかくの楽しい化け物たちがさあー。

お話しはまだ続いていくみたいだけど、どうせ続くならこの闇の戦いが第二次大戦の引き鉄となった、くらいのでっかい法螺話にしてほしいもんだわ。

なんども書いているようにこの映画で見たいのは動く変てこ化け物なので、カモノハシみたいなのとか緑のナナフシみたいのが出てきてくれれば幸せで、今回だと中国のでっかい獅子みたいなあれかなあ。 あいつをあやすガラガラみたいやつ、忘年会に向けて売りだせばぜったい当たるよ。

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