7.25.2018

[film] Hotel Artemis (2018)

21日、土曜日の夕方、Islingtonのシネコンで見ました。
公開直後なのにロンドンの中心部の映画館ではやってない。なんでよ?

2028年のLA市街、水道が民営化されて水質が悪化したので(ほーらな)警官隊総出の大暴動が起きてて、そんななかSherman (Sterling K. Brown)の兄弟を含む4人(この中にJosh TillmanことFather John Mistyがいるの)が銀行強盗をやって、失敗してShermanの弟が負傷すると、彼は契約しているある電話番号をCallして、ぼろいビルの入り口にたどり着く。Callしていた先はJean -  “The Nurse” (Jodie Foster)のいるHotel Artemisで、そこはそれなりに払っている契約客 = 悪い奴らOnlyのセキュリティ万全緊急医療クリニックで、入口で凶器銃器は没収されたあと、患者は部屋の名前 - WaikikiとかHonoluluとか – で呼ばれて、The Nurseとその手下のEverest (Dave Bautista) の絶対管理下に置かれて、治してやるからおとなしく黙ってろ、になる。

でも他に入っている患者はNice (Sofia Boutella)とかAcapulco (Charlie Day)とか一触即発のやくざもんみたいな連中ばかりで、そこに組織の大物The Wolf King (Jeff Goldblum) - 病院のオーナーなので逆らえない - が怪我して行くから待ってろ、って連絡が入ってざわざわし始める。 それ以外にも過去になにかあったらしいThe Nurseの息子のこと、その幼馴染で今は警官になっているMorgan (Jenny Slate)のこと、Shermanの兄弟愛とかいろいろあって、外に出ても暴動で相当にやばいしどうするしんどい、の長い夜に入っていく。

少し足を引き摺って牛乳瓶メガネですたすた歩いていく変なおばあさん - The Nurseを始め、キャラクターもキャストも設定もとっても面白いのに、最後のほうでなんか踏み外して空中分解しちゃったかも。カタルシスも鳥肌もぜんぜんこないし。

”Panic Room” (2002)みたいな中と外の攻防戦にするのか、閉ざされたホテルのなかでの”The Hateful Eight” (2015)みたいなやくざの内部抗争劇にするのか、行きようはいろいろあっただろうにどれもどうも半端に終わっちゃっているの。これだと設定が病院でも監獄でもあんま変わんないふうに見えるし。 そんな世も末のかんじを出したかったの?

最後にぎーんて立ちあがるSofia BoutellaとDave Bautistaの芯から漂う極道のやばい香り、殺気に色気、あれを十分に活かせなかったのはほんと残念だわ。(”Atomic Blonde”でSofia Boutellaを殺しちゃったのはつくづく勿体なかったねえ..)

あと、ほぼみんな病人のはずなのにちょっと元気すぎ。

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