6.27.2018

[music] Kristin Hersh

21日の木曜日、Meltdown Festで、Queen Elizabeth Hallで見ました。

このチケットはDeath Cabのときと同じタイミングで売り出されて、そりゃ行くでしょ、と問答無用で取ったら裏のMogwaiと被っていることが後でわかった。で、Mogwaiくんには悪いけど、こっちにした。

それにしても、この週のRoyal Festival HallのMeltdownのラインナップ、Deftones – Mogwai – NIN – My Bloody Valentineと並んでて、やかましいの好きなひとにはたまらないよね。お財布も含めて。

少し驚いたのは彼女のチケット、簡単にSold Outしたの。Throwing Musesって4AD(米国のバンドで最初に契約した - Pixiesの契約は翌87年)だったし英国では根強いんだろうなー。

ところで自分は米国にいたときにThrowing Musesを見たのだっけ?というのが定かではなくて、Tanya DonellyのBellyは見た(こないだLondonでもやってた)し、Kristin Hershも誰かのライブの時にゲストでちらっと出てきたのを見た記憶はあるのだが。(だから備忘でこんなふうに書いておくのはだいじ)

用事があったので前座には間に合わず、20:45に始まる本編から。時間がきたところでひとりで現れる。シンプルなワンピースで、少しだけ踵があがったつっかけを履いて、すたすた歩いてきてギターを手にして歌い始めて、ああこの声だわ、って思った。特にすごく 美しかったり節回しが独特だったり歌が巧かったり、絶叫したりするわけでもない。 背筋をまっすぐ伸ばしてほとんど動かず、少し擦れて引き攣った声 - でも周囲から孤絶屹立してしまうのではなく、ギターのストロークにぴたりと貼りついて不思議に馴染んでこちらに親しげに入ってくる声。 声/歌のかんじだと、やはりR.E.M.のMichael Stipeあたりに近いかも。もっと歌って、もっと聴かせて、って言いたくなる暖かさと豊かさ。 ギター1本なのにフォークとかSSW系の香りがぜんぜんしない不思議。

数曲やったところで隣にチェロのMartin McCarrickさんが伴奏で入って、やや音に幅ができて包みこまれるかんじにはなったものの流れていく空気感はそのままで、どこまでもこちらの耳の側に寄り添ってくる。

真ん中あたりで”Your Ghost”(ほんと名曲だわ)をやってくれて、終盤はほぼThrowing Musesの曲だったようだが、”Cottonmouth’くらいしか憶えてなかった。でも、曲なんて知らなくても間違いなく虜になって聞き惚れてしまう、そういう歌と歌声なんだよ。

終演後、彼女が最新Book + CD - “Wyatt at the Coyote Palace”にサインしてくれるというので、別の場所に並んでサイン貰った。 ほんとに人懐こくて素敵な笑顔のひとだった。

サイン会で自分の前に並んでいたおじさんが彼女とふたりの写真を撮ってほしい、というので撮ってあげたら、しばらくしてその写真が自分のTLに流れてきて(紹介もなんもしてないのに)妙なかんじだった。

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