5.31.2017

[music] The Afghan Whigs

30日の晩、KOKOていうダンスホールみたいなところで見ました。
入口のボディーチェックと鞄検査は2回。 まあそうでしょうな。
NYだとホールのサイズも含めてWebster Hallを縦に延ばしたかんじ。天井にでっかいミラーボールがはまっているところとか。

中に入ると、ちょうど前座のEd Harcourtの最後の声が消えたところだった。

The Afghan Whigsのライブを最後に見たのは(いろいろ掘ってみると)94年の4月7日、NYのAcademyていう今はもうないvenue(ここ、よい小屋じゃった..)で、とにかく素晴らしかったの。 ギターが3台いるのにうるさくないし、メンバーはグランジの雑巾じゃなくてスーツとか着てるし。
93年にリリースされた"Gentlemen"がグランジ一色だった当時のシーンのなかでどれだけ異色で、しかしかっこよく響いたか説明するのは難しいのだが、いまの彼らの前ではそんなの全く不要になってしまっている。どっちにしたってすごかったんだわ。

その後、The Twilight SingersとThe Gutter Twins(08年のロラパ)でそれぞれ一回づつ、Greg Dulliは見ているのだが、再結成後は初めてで、そこに向けて何度か渡米を試みたものの失敗して泣いた苦い思ひ出はある。

オープニング、オペラのアリアみたいのが荘厳に流れ、それが止まって一瞬の静寂ののち、"Birdland"のイントロが始まると、Greg Dulliがひとり歩いてきてハンドマイクで歌いあげ、最後のパートでギターを受け取るとメンバーが入ってきて間を置かずに"Arabian Heights"のジェット機の轟音のなかに踏みこんでいって、ギター4台のやかましさ、その砂嵐の勢いは次の"Matamoros"でも留まることはなくて、気がつけば"Debonair"のイントロが滑りだしているのでみんな大絶叫して、とにかく冒頭の4曲で鼻水→鼻血→涎→涙がだらだら垂れ流しで、頭部の汁分がなくなってやばいかんじになった。 

"Debonair"の"It's in our heart 〜 Tonight I go to hell"のところは観客全員が天を仰いで一緒に叫ぶ。 干支2回転ぶん前のときもそうだった。 どこにいたって、ずっとそうなんだわ、ずっと地獄に堕ちっぱなしなんだわ、て思って少し身震いした。

ほぼずっとギター3台〜4台、うちひとりがたまにキーボードやフィドルになるだけで全体としては弦のがりがりじゃりじゃりが隙間を埋めつくしていて、やかましくけたたましいことときたらSWANSあたりを思い起こさせる。 SWANSになくてこっちにあるのはリズムの間とかタメのとりかたで、ここにはR&Bのうねって跳ね回るかっこよさがあって、(信じられないかもだけど)The Whoみたいだわ、と、ところどころで思った。

ていうのと、そんなバンドの音にまったく負けずに素手で天井をぶちぬこうとするGreg Dulliのヴォーカルのとてつもない強さ、ボディもThe Gutter Twinsの頃、John Belushiに見えなくもなかった体型を見事にリビルドしてて、よい意味で安定感ばつぐんだった。

終盤の3曲くらいでGreg Dulliが鍵盤を叩いて、その乾いたトーンもよかったのだが、"Lost in the Woods"は再び全力疾走になって、最後はなんでか"Penny Lane"で締まった。

アンコールは1回4曲(?)、ラストはBonny Raittの"I Can't Make You Love Me"を感動的に歌いあげながら"Faded"に突入して、 Fadedした。

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