12.14.2014

[film] Las brujas de Zugarramurdi (2013)

10日木曜日の晩、どうしようもなくジャンクでバカみたいやつ(でも流血とか気持ち悪いのはいや)が見たくなって、たまたま渋谷でやっていたので見ました。 
「スガラムルディの魔女」。 英語題だと “Witching & Bitching”  <- これすてき。

冒頭、どうみても魔女、みたいな3世代の女たちが山奥で鍋をつついて救世主がやってくるわ、とか言ってて、それに続き、賑わっている街中で、着ぐるみをつけた偽キャラとか全身金塗り(キリスト)緑塗り(ソルジャー)の連中がなんか目配せして金モノ買いますの店に押し入って、金メッキされた指輪とかをいっぱい強奪して警察との銃撃戦のあげく(哀れスポンジボブ…)、これも強引にジャックしたタクシーでなんとか吹っきることに成功する。

車に居合わせたのは運転手の他に、でぶはげの親父と金塗りキリストと彼の息子、緑塗り男の5人で、みんなそれぞれ訳ありで女を恐れていて、特に金塗り野郎は、Ex-妻を病的に恐れていて、実際にニュースで息子を奪われたと思った彼女は怒りまくって彼らを追っかけてくる。 ついでに参考人の彼女に逃げられた警察2人も後から追っかけ始める。

で、車は途中、怪しげな居酒屋の検問をパスしたあと、スガラムルディの森の奥に入っていくとそこはお待ちかね魔女の巣窟で、全員総出でヒヒヒ、って宴の準備してて宴には生贄が必要だから、ごきぶりホイホイなの。追っかけてきたExも警察も同様。 で、ここからは定番の血まみれサバイバルか、とか思ったらそんなでもないの。
最初は警察と妻から逃れて、次は魔女たちから逃れる、とにかくひーひー逃げまくってばかりで、でも絶対死ななくて、生きて帰るぞ、て言ってて、その振り返らない潔さとやけくそのスピード感がなかなか心地よい。

スペインのマッチョな男達が終始べらべら喋ったり泣いたり叫んだりせわしなくて、でも要は、そーんなに女が怖いか、おっかないか? ていうことなの。 最後に奥からでーんと登場する「母」なんて、まあ予測はできたけど、あれじゃフランシス・ベーコンの絵だか、ユビュ王だよね。 

そしてまさかの、冗談みたいなハッピーエンディング…  そういうのも含めての悪趣味。だけどあんま嫌いじゃないかも。エンドロールで流れるスカパンクみたいのもはまっている。

特殊効果とか雑でいまいちだったからハリウッドでちゃんとリメイクしたの見たいかも。
魔女人材はいくらでもいるしー。 監督はやっぱしJohn Watersさんあたりで。

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