2.23.2014

[film] Thor: The Dark World (2013)

16日の日曜日、Hostess Clubに行く前に新宿でみました。
MarvelのAvengersフランチャイズ戦略にもろにはまってしまった感があるが、あんま悪いかんじがしないのはなんでか。
それぞれのSagaがぐだぐだに絡みあって積みあがって最後には下敷きにされたふつーの人類滅亡、みたいなヴィジョンを夢見てしまうからだろうか。

むかしむかしの世界のどこか、闇をもたらす万能物質Aetherをその行使手前でアスガード(Thorの国ね)の軍が阻止して、どっかに隠されたそいつが久々の惑星直列にあわせて瞬きはじめて、それをめっけたJane(Natalie Portman)をめぐっての闇の人たちが動きだし、助っ人で幽閉されていたLokiも加わって星(ていうのかなあ)とか国とかを跨いだ追っかけっこ - 大喧嘩になるの。

むかしむかしは闇しかなかったそうなので、それに戻したいんだったらいっそのこと戻しちまえよ、ぜんぶちゃらにできるから楽だよ、とか思うのだが、ThorとかJaneとかみんなはそう思っていないのでややこしくなる。 この騒動で車とか建物とか壊されたひとは誰に文句言えばいいのか、闇の国のうんたら? しらねえよ。 とこんなふうに壮大に時空を超える話とやたら卑近かつ矮小な話 - ThorとJaneの恋愛とかもそう - が程よくブレンドされたところにMarvelのシリーズの醍醐味(ううむ)がある、のかもしれないねえ。 

前作が父と子、兄弟間の確執を軸にした家族ドラマ風味の重さが少しあったのと比べると、今回はどかどか豪快に暴れまくるThorと、変な物質を飲みこんでしまった上にこんな風呂に入ったこともなさそうな化け物を愛してしまってよいのかしら、て悶々するJaneと、そのまわりできゃーきゃー走り回る地球人Kat Dennings(すてき)と、B級アクションコメディふうで、悪くないの。
どうせならSeth RogenとかSimon Peggとか入れちゃえばもっと楽しくなるのに。

Natalie Portmanさんは、あれが体内に入って、"Iron Man3"のGwynethみたいになっちゃうのか、あるいは"Black Swan"みたいに格分裂してしまうのか、ちょっとわくわくしたけどそうはならなかったねえ。 あんまそういうトランスフォーム系は興味なさそうだし。 でもさあ、ThorとJaneがなんで恋におちたのか、よくわかんないのよね。あの程度の筋肉バカなら地球にだっていっぱいいるだろうし。 あのとんかちが欲しいのか、とか。

そして"Only Lovers Left Alive"と今回のこれで、愛すべき嫌われ者 - でもかっこよいひと - の仲間入りをしてしまいそうなTom Hiddlestonは、これからもあんなふうになよーんとやらしくやっていくにちがいないの。

あと、最後の最後のあれで、"Pacific Rim"ともつながった。 そういうことだったのか、と。

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