7.25.2013

[art] Club to Catwalk: London Fashion in the 1980s

書けるやつから書いていってしまおう。

土曜日の夕方、V&Aで見ました。 V&Aではもういっこ、本命のをやっているのだが、そっちは土日共チケット売り切れ、と。 (でも負けなかったもん)

展示の御代は£5。 1階と中2階で、基本は服の展示、関連映像すこし、雑誌すこし。

http://www.vam.ac.uk/content/exhibitions/exhibition-from-club-to-catwalk-london-fashion-in-the-80s/

80年代初期~中期のロンドンのファッション。 BlitzとかThe Faceといった雑誌が揚げて煽って、すうっと消えた。
それは、洋楽とか洋画とか洋雑誌とか、そういうのと同じ意味で、手の届かない海の彼方の「洋服」、で、もちろん買えるわけでも着れるわけでもないので、(いろんな意味で)いいなー程度のもんだった。
これの少し前、Punkとこれの中間くらいに、一応Post Punk系の真っ黒 - カラス系、というのもあったりしたのだが、あれらはファッションという程のもんでもなかった... よね。

Metropolitanでの"PUNK: Chaos to Couture"の展示内容のが、まだ現在に繋がるあれこれの軌跡・痕跡を示していたのに対して、こっちのはほんとうに時代の徒花というか、日本に入って下品なボディコンに変貌したくらいで、すうっと消えて跡形もない。
(そのあとに来たのがゴミ溜めにしか見えなかったグランジで、あまりのゴミ具合になんじゃこりゃ、とわれわれはおもった)

入口にMichiko Koshinoがあって、Katharine Hamnettがあって、Betty Jacksonがあって、John Gallianoがある。 Betty JacksonもJohn Galianoもまだとっても若作りで気負ってぴちぴちしたかんじ。 全体としてはあの頃の音楽 - 分厚いシンセとダンスビートとリンクして、やたらとフレッシュできんきんつんつんしてて、元気だねえ、としか言いようがない。 実際に着ている連中は、やたら恰好つけて粋がってて、彼らははっきりと選民、だった。

これらの記憶って90~00年代にかけて、特に90年代以降顕著になった「ぼくらの時代」「みんなの歌」的な意識と共にメディアからは意図的に排斥排除されてきたような気がしていたのだが、もうだいじょうぶになったのか。 なんかだいじょうぶになってきたような気が、ここんとこするの。
今の子供たちの目にはどんなふうに映るんだろうねえ。

というようなことを考えたのは会場を後にしてからで、いる間はなんか、恥ずかしさと懐かしさで胸がいっぱいで、なんだこのかんじは、だった。
こういうのぜんぶ保存してあって、再現できちゃうんだねえ、とか。

バンドの再結成ライブとか再現ライブとかを見るのとはちょっと違って、当時の服がそのままある、というのは変な生々しさがあったのだった。

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