1.01.2013

[log] Best before 2012

新年あけましておめでとうございます。

2012年最後に見た映画は、"Mrs. Miniver" (1942) - 『ミニヴァー夫人』でした。
2013年最初に聴いた音楽は、Kirsty MacCollの"Free World" (1989) ~ "Happy"で、そこからNeutral Milk Hotelの"In the Aeroplane Over the Sea" (1998)に流れた。なんとなく。

昨年とおなじように2012年のベストをやってみる。

[film]

なんとなく選んだ新作の10本;(順番は見た順)

■21 Jump Street (2012)
■The Hunger Games (2012)
■Moonrise Kingdom (2012)
■Lola Versus (2012)
■Radio Unnameable (2012)
■Magic Mike (2012)
■Take This Waltz (2011)
■Cosmopolis (2012)
■The Perks of Being a Wallflower (2012)
■The Master (2012)

ぜんぜん足らなかったので以下も;(これも順番は見た順)

■Road to Nowhere (2011) - 『果てなき路』
■Damsels In Distress (2011)
■American Reunion (2012)
■Le Gamin au Vélo (2011) - 『少年と自転車』
■The Raid: Redemption (2011)
■Jane Eyre (2011)
■To Rome with Love (2012)
■Neil Young Journeys (2011)
■ なみのおと (2011)
■For a Good Time, Call... (2012)
■Camille Redouble (2012) - 『カミーユ、ふたたび』
■Bella Addormentata (2012) 『眠れる美女』
■Après mai (2012) - 『5月の後』
■The Day He Arrives (2011)『次の朝は他人』

2012年、個人的にはGreta Gerwigさんの年で、でも、Noah Baumbachの"Frances Ha"を見れていないのがほんとうに悔しい。

旧作もの(含. 再見)でじーんとしたのは;

■Return of the Secaucus Seven (1979) - 『セコーカス・セブン』
■mon oncle antoine (1971) - 『僕のアントワーヌ叔父さん』
■The Sandpiper (1965) - 『いそしぎ』
■On a Clear Day You Can See Forever (1970) - 『晴れた日に永遠が見える』
■Dans la Ville de Sylvia (2007) - 『シルビアのいる街で』
■Tren de Sombras (1997) - 『影の列車』
■The Lady Eve (1941)
■Ludwig- Requiem für einen jungfräulichen König (1972) - 『ルートヴィヒII世のためのレクイエム』
■Dans Paris (2006) - 『パリの中で』
■...All the Marbles (1981) - 『カリフォルニア・ドールズ』
■To vlemma tou Odyssea (1995) - 『ユリシーズの瞳』
■Design for Living (1933) - 『生活の設計』


2012年はいったい何本映画見たのかしら? と数えてみたら260を超えたあたりでわかんなくなり、もう一回数え直してみたら260近辺で再びよくわかんなくなったので、たぶんそれくらいなのだろう。
ふつうの会社員にしてはちょっと多すぎる気がする。なんかずっと忙しかったし。
人事評価でも「もう少し社交的になるように」とか言われた(この歳で言われる…)ことだし、今年はあまり映画館に逃げこまずに社交的な、ソーシャルなひとになるようにがんばります(棒読み)。

[music]

まずはライブ; 2012年も20回くらいしか行けなかった。その悶々がぜんぶ映画に行ったと考えたい。

■Jeff Mangum  - Jan.20  @BAM
■My Morning Jacket  - Mar.29  @Shibuya AX
■Lambchop  - Apr.19  @(le) poisson rouge
■Grizzly Bear  - Sep.24   @Radio CIty Music Hall
■David Byrne and St. Vincent  - Sep 26  @Beacon Theater

続いてAlbum; もうCDをほとんど買わなくなり、新譜の入手先はiTunesとアナログ盤についてくるダウンロードだけ、というひどい状態がずっと続いているので、いいかげんオーディオを揃える、というのが今年の目標。 あと、いいかげんお片づけをする、というのも今年の目標。

■Lambchop "Mr. M"
■Sharon Van Etten "Tramp"
■M. Ward "A Wasteland Companion"
■Tracey Thorn "Tinsel and Lights"
■Swans "The Seer"

箱モノだと、CANのLost TapesとKing Crimsonの"Larks' Tongues In Aspic"の大箱が決定的。
特に後者の、レコーディングセッションを1時間以上録ったやつ。

あと、暮れに突然リリースされた約1時間50分のThe Fragile (2012)。
3日に分けて聴きましたけど、"The Fragile"って化け物みたいな作品だなあと改めて。

[Theater]

■Death of a Salesman - Apr. 18  @Ethel Barrymore Theatre
■Einstein on The Beach - Sep.23  @BAM

ほぼこのふたつ。後者は音楽作品でもあるのだが、見れてよかった。

[Art]

■Turner Inspired: In the Light of Claude @National Gallery
■Lucian Freud Portraits  @National Portrait Gallery
■Christian Louboutin  @Design Museum London
■Picasso Prints : The Vollard Suite  @British Museum
■Rineke Dijkstra: A Retrospective  @Solomon R. Guggenheim Museum
■Regarding Warhol: Sixty Artists, Fifty Years  @Metropolitan Museum of Art
■Le Préau D'Un Seul 『たった一人の中庭』@にしすがも創造舎

日本の展覧会はもういいかげんにしろ、になってきたので行く気がしない。
国立近代美術館の特別展がどんなに充実していようとも、あんなヒトを馬鹿にしたタイトルの展示になんて絶対行かない。
そこにあるのは「いましか見れない」だの「ここでしか見れない」だの、貧乏人根性と田舎者根性に成金趣味をまぶしこんだ極めて醜悪な集金の構図、だけではないか。
そういうのが美に向きあう場所であるはずの美術館でおおっぴらに行われているのが信じられない。

展覧会だけではなくて最近の邦画(幸せになれる、元気をもらえる)も邦楽(さみしいからそばにいて)もぜーんぶ、正真正銘のクズの糞だわ。 歴史と世界に対する意識の欠如と無配慮、それをなんとも思わず内輪受けで解消して満足してしまう気持ちのわるさ。
このモードが今の日本の、例えばああいう政権を選んでしまった根底にはあるのだと思う。

[book]

時間がなくて積みあがっていくばかりだったので余りない。
フランゼンの「コレクションズ」、ジェイムズの「ワシントンスクエア」とか。
イーガンの「ならずものがやってくる」は素晴らしかった。
いまは「2666」を1日10ページくらいのペースでだらだら読んでいる。

今日(1日)の午後、少しはお片づけでもしてみようかな、と部屋の奥の足を(足すら)入れなかったエリアに吹き溜まっていた袋(複数)を引っ張りだしていくつかを開けてみたら、2010年から11年にかけての英米の雑誌、アナログ、チラシ、チケット、レシート等が大量に出てきたのでびっくりした。 出張で滞在していた時に買いだめておいたものを帰国後そのままつっこんで知らんぷりして、それをさらに知らんぷりして忘れてしまったのではないか、と。
年の始めに、果たしてこれは良いことなのか悪いことなのか。

というわけで、今年もたくさんのよいものに出会うことができますようにー。
おかたづけも忘れませんようにー。

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