1.02.2013

[film] Design for Living (1933)

まだ2012年に見た分がいっぱい残っているのでだらだら書いていきます。

これは22日土曜日、三連休の初日で、でもこの日は朝から缶詰仕事で、解放されたあと、シネマヴェーラで見ました。 ルビッチの『生活の設計』。

劇作家のTom(Fredric March)と絵描きのGeorge(Gary Cooper)がパリに向かう電車のなかでGilda(Miriam Hopkins)と知り合って、男ふたりは彼女を好きになって、彼女も彼らを好きになるのだが、どっちの男か決められないので3人で一緒に暮らしてみるけどセックスはなしよ、の協定を結ぶの。
でも、やっぱしうまくいかなくて嫌になった彼女は彼女を見守っていた年寄りの広告屋の金持ちとNYに渡って結婚しちゃうの。

もとはブロードウェイのお芝居で、芝居用の脚本はNoel Cowardが書いてて、初演時には自身で出演もしている。

真面目でやや堅物のTomと自由で豪快なGeorge、ふたりの間を鳥のように気侭に飛び回るGilda、この男二人女一人の設定がよくて、タイトルにある"Design"ていうのは、この3人の三角形配置のことなのかと思うくらい。 トリュフォーの映画に見られる男二人女一人の三角関係の原型がここにある、らしいのだがどうなのかしら。

でも単なる会話ドラマかというとルビッチなので当然そうではなくて、なんともいえずエロい空気が漂う。最初のほうでGeorgeが階段のとこでGildaといちゃつくとこなんて、彼が体を折り曲げるように座って彼女の腰のあたりを触る程度なのに、あれはなんなのだろう。あれじゃ我慢できなくて協定だって破っちゃうよね。

彼女がNYに渡ったあと、二人は彼女を取り戻すべく金持ちじじいの家に乗り込んでいって、格式とお世辞まみれのパーティをぶち壊すのだが、その痛快で楽しいことったらないの。

金持ちじじいが格言のように繰り返す "Immorality may be fun, but it isn't fun enough to take the place of one hundred percent virtue and three square meals a day." ていう台詞があるのだが、不道徳のが絶対楽しいんだから! と強く強く確信してしまうのだった。


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