1.23.2011

[film] アブラクサスの祭 (2010)

成田空港なう。

土曜日は、伊勢丹に出かけたついでに裏で映画一本みました。

せっかく日本に帰ったのだから邦画ひとつくらいは、ということで。
ほんとは、ほんとは、シネマヴェーラの「妄異」の『下苅り半次郎 (秘)観音を探せ』をなんとしても見たかったのであるが、だめだった。くやしい。はたして観音は探せたのだろうか。

しかし、テアトル新宿も座席予約かよ。

映画は、とってもよかった。

かつてミュージシャン志望だった鬱の僧侶が田舎でライブをやろうとする、そこにいくらでも挟みこめそうな、変なエピソードや出来事の連鎖を追うのではなく、「教え」みたいなところにたどたどしく嫌らしく落ちるのでもなく、はっきりとひとつの事実と、それに向かうひとつの思想を前に出していた。

ひとはいつかは死ぬ、ということ、それでもひとは誰かに出会って生きる、ということ。 

"From Here to Eternity"。  そして、"Hallelujah"。

あの異様に力の入った濃いギターノイズとそれに正面からぶちあたる海の描写、そして「自分はノイズである」という覚醒。   あるいは、"I am the Sea" - Quadrophenia.

それだけでひとは生きのびることができる。 

ともさかりえもほっしゃん。 もいかった。


なんだかNYはとっても寒そうなのだが、そんなのしらねえ。

とにかく、今回は、ようやくアストリアのMuseum of the Moving Imageがリオープンしたのである。 リオープニングイベント(Jacques Tatiの"Play Time" Restored 70mm)には間にあわなかったが、これからもいろんなのがざくざくでてくる。

どうしよう。 到着当日にやっているやつとか。

でもね、仕事だからね。

では、いってきますわ。

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