3.23.2024

[music] The Who

3月20日、水曜日の晩、Royal Albert Hallで見ました。
最後にここに来たのはいつだったか、調べたら2019年のRichard Thompsonの70歳記念ライブだった。

The WhoのRoger Daltreyがずっと取り組んでいるベネフィット・イベント - Teenage Cancer Trustの一環で、18日と20日の2日間行われて、チケットは当然売り切れていたわけだが、辛抱強く狙っているとそれなりの – もちろん正規の - が取れる。チケット代は演劇の高い席よりはぜんぜん安い。

The Whoは1996年にMadison Square Gardenで”Quadrophenia”+αを6晩くらい続けてやったとき、そのうち3晩くらい行って以降、見れる範囲でずっと見てきて、もうそろそろ彼らの方か自分の方かどちらかがくたばってもおかしくない季節になってきたので、そうなる前にもう一度見たいな、と思っていたところ。

Rolling StonesはCharlieが亡くなられた時点でもういいや、と思っているのだが、The Whoについては、RogerかPeteがこれはThe Whoだ、って言っている限りは、The Whoなのだと思うことにしていて、でもそれも危うくなってきた気がしてきて ... 失礼な話しだけど。

前座は19:10きっかりに始まったSqueezeで、彼らのライブも久しぶり、最後にみたのは1994年(ひー30年前..)のAimee Mannと一緒にやったNYのBeacon Theatreのだった。あれは鳥肌まみれになるすばらしくよいライブだったなー。

Squeezeは”Argybargy”の頃からずっと聴いているので、The Whoよりもなじみあるかも。いまのバンドは7人もいるのね。(ピアノとドラムスとギターとChrisだけでよいのに)

“Take Me I’m Yours”から始まって”Cool for Cats”で終わるベストヒットで、よい曲ばっかりでみんな知っているし、それにしてもGlenn Tilbrookは声とかぜんぜん枯れてないし、ギターは相変わらずずっとうまいし、すごいよねえ。彼らはこの夏、The Heartのアリーナのライブの前座もやるの。どうしようか悩み中。

ベネフィット・イベントなのでMCがいて、みんなで寄付しよう!ってくるのでTextしたりしつつ、気がつくとオーケストラが入って、The Whoの時間になっている。客席はみごとに白人の老人たちばっかし。ここだよなー。なんでこうなるのか。アジア系もあまり見ない。なのでひとりで座っていると「だいじょうぶか?」「楽しんでるか?」ってよく声をかけられる。大きなお世話だわ。

構成は、休憩なしの3パートに分かれていて、オーケストラが入った”Tommy”中心のと、オーケストラがいなくなって、初期のを中心としたバンドセットと、再びオーケストラが入った”Quadrophenia”中心のと。アンコールはない。

冒頭の”Overture”~”1921”はオーケストラがいるとやっぱり盛りあがるなー、なのだがRoger、変わらず声はでっかいもののものすごく音を外したり、マイクぶん回しもよれて危なっかしく、Peteもギターのタイミング間違ったり(それも”Won't Get Fooled Again”で…)、しょうがないか... なところはいろいろある。

あと、オーケストラが入った“Who Are You”がなかなかすてきなのは発見だった。

今回、バンドは7名、最後に見た時のBassはPino Palladinoだったが今回のは別のひとで、KeyのJohn "Rabbit" Bundrickの後も知らないひと – どちらもアメリカのセッションミュージシャンらしく、初期のレパートリーをやるとベースの絶望的な弱さ、線の細さが際立ち、フロントの2人もよれよれなので、これじゃ老人のカヴァーバンドじゃん.. に聞こえてしまうのが悲しかった。そんななか、少し丸くなってますますパパ・リンゴに似てきたZak Starkeyだけがすばらしく全体を支えている。彼、ものすごく過小評価されているドラマーのひとりだと思うわ。

バンドセットの最後にストリングスを入れてこじんまりとやった“Behind Blue Eyes”は、客席の老人たちもみんなうっとりしていた。

最後のパートの頭でRogerが「シアトルから友人に来てもらいました」というのであーあの人かー、と思ったらやはりEddie Vedderで、“The Punk and the Godfather”を(もう全員Godfatherじゃねえか)。18日のライブはここが”The Real Me”で、えー”The Real Me”やってくれないのー、って少しだけ。

最後はお決まりの、”Baba O'Riley”で、お祭りでしゃんしゃんだった。

前に住んでいたとこはここから歩いて帰れたのだが、いまは地下鉄に乗らなきゃならないのがかったるかった。

Melvinsいいなー。また見れますようにー。

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