2.25.2020

[music] Otoboke Beaver

23日、日曜の晩、Scalaで見ました。昨年5月初に見たライブと同じ場所で、でも会社をYametattaしたので失うものなんてなにもないぜ、ってよりかっこよく戻ってきたかんじ。

この晩はこれの真裏でThese New Puritansが16ピースのアンサンブルを率いてライブ(@ barbican)、ていうのもあったのだが、先にこっちのチケットを買っていたし、でもこの日は午前から”Portrait of A Lady on Fire”を見て、Royal Academy of ArtsでLéon Spilliaert展を見て、BFIで”Lourdes” (2009)を見て、とどめに”8½” (1963)を見てじゅうぶんへろへろで、そもそもだいたいなんでここ数週間、週末になると(必ず週末.)嵐が来て気圧とかぐしゃぐしゃになるのか、地下鉄はてきとーに動いたり動かなかったりしているのか、やつあたりの憤懣やるかたなく(← 家で寝てればいいだけ)21時少し前にScalaに着いたら階段も昇れないくらいにくたくたで、でも扉を開けてなかに入る。

湯気もうもうのなか前座で演奏していたのはDrinking Boys and Girls Choir(DBGC)っていう韓国の3ピースパンクで、外見は見るからにただの子供じゃん、てかんじなのだが音はキレてて爽やかでなんかいいの。日本にいたら業界ロックおやじとかがよってたかって餌食にして汚してしまいそうなやつだけど、このままで行ってほしい。

21:30丁度におとぼけが。前回はセッティングから全部自分たちでやっていたが、今回はスタッフがやってくれるようだし、フロアは始まる前から(明日から月曜日なのに)おお盛りあがりで、自分の周りにはぜんぜん日本人見えないし日本語聞こえてこないし、始まってからも大騒ぎ、曲が終わるたびになんだこれーって大笑いしつつ喜んでいる。喜ばしいこと。

“Yametatta”ツアーなので、真ん中くらいに会社を辞めたのでサポートしてねお金ちょうだいね、という発言があり、そのまま「週6はきつい」にはいる。自分も2度ほど会社をYametattaことがある(ふほんいながら会社員は続けている)ので、がんばってほしい。この「週6」も続けての「親族に紹介して」も、リズムの組み立てと展開がとてもユニークなのと、これは全般そうだけど日本語のフレーズの運びとか切り方とか、おもしろい。想像することがたやすい(気がする)日本語音韻ラップの組み立てとは別にハードコア/メタルに乗っかりぶつかる日本語の建てつけとして - 歴史を知らずに書いているけど - なんかシンプルなのに画期的ではないか。いまは何を言っているのかわかんなくても北欧メタルとかデスメタルと同じような発語/声の奇抜さ素っ頓狂さで十分ウケてしまっているのだろうが、どういうことを訴えているのか、電飾字幕で流せばいいのにな、とか。 引っ掻くギター傷にどんな毒が擦り込まれているのかを知らしめるためにも。

音のつっ走ったりつんのめったり振りほどいたりの緩急とか、いちいち噛みついたら離さないしつこさ獰猛さは昨年より強く自在になっている気がして、ああ1年経たないのにバンドってこんなにも.. ってみんな思い知ったとおもう。BABYMETALよりPurfumeより(どちらもよく知らんが)、しかるべきメッセージを吐きまくるにっぽんのハードコア女子グループとして世界に認知されてほしい。

昨年に続いてフロアから呑んで呑んで~コールが湧いて、メンバーから何度もやめて、って中指立てられていた。あれ、彼らは無邪気にやっているけど明確にハラスメントを煽るやつなのでまじでやめてほしいし、あんなのを教えた日本のやつらみんなしんでほしいし。

フロアは幸せそうに荒れて揺れてモッシュしまくりだったので写真なんか撮れる状態ではなくて、ああいうの久々だった。だいたい50分。 1分に満たない短いアンコールを2回やり、ギターをフロアに放り投げて、前座も含めた記念写真をとって終わる。

この勢いを止めないためにもこの地に腰を据えてしばらく定期上演方式でやってみてはどうか。どうせやめたったのだし。

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