11.27.2015

[log] Seattle - SFそのた November 2015

今回、SeattleとSan Franciscoでの本とかレコードとか食べものとかをまとめて。

まず今回はたった3日くらいだから荷物は機内に持ち込めるがらがらいっこ、会社のひともずっと一緒の旅(出張だって言ってるだろ)なので、12inchとかでっかい本とか荷物を預け入れしないといけない瓶入りジャムとかを買うことはできないのだった。 いちおう、現地は寒そうだからということでコートを持っていって、そのコートをつっこむ用にずた袋を別途用意した。 どうしようもない場合はそのずた袋にコートと一緒に隠すべし、と。 ほんとかわいそうだ。

15日の日曜午後のSeattle。
前回、9月のSeattleで、Space Needle近辺のレコード屋が壊滅していることが明らかになったので今回は別の地域を攻めることにして、Uberを捕まえて向かう。

The Elliott Bay Book Company
www.elliottbaybook.com/

昔いっかい来たことがあって、とてもよいかんじの本屋なのよ。木造でゆったりしてて1階と2階の2フロアで、McNally Jacksonを田舎ふうに幅をもたせたふうで、いくらでもだらだら時間潰せる。

今回買ったサイン本(いつのまにかサイン本マニアになっている)は、Ethan Hawkeの”Rules for a Knight” とKristin Hershの”Don’t Suck, Don’t Die: Giving Up Vic Chesnutt”のふたつ。

どっちも小さい本だし。 前者は子供向けに書いた騎士のお話し(→ “Boyhood”か..)。
後者は友人Vic Chestnuttの晩年を綴ったメモワール。おもしろくて、でもちょっと辛いかも。

ここの隣にOddfellows Cafe+Bar( www.oddfellowscafe.com/ )ていう素敵なカフェがあってブランチでごった返していたが、そこの小店 - Littele Oddfellowsてのが店内カフェとして出店してて、軽くお茶するだけのつもりが、豆腐みたいにみっしりした塊のLemon Olive Oil Cakeを見ているうちにたまらなくなって食べてしまう。 見た目通りの、豆腐の塊を頬張ったときの至福が甘酸っぱさと共にぞわぞわ。

Everyday Music
www.everydaymusic.com/

Elliottの向かい側にあるレコード屋。本店はPortlandらしい。 がらんとした倉庫みたいな店内にアナログとCDの新しいのと中古がいっぱい。 んで、7inchを4枚くらい。もうRecord Store Dayなのね。

もう一軒、たしかPine St沿いにレコ屋があったはず、と坂を下りていったのだが、そのお店はなくなっていた。小さな店だけど変な実験音楽みたいのがいっぱい置いてあって、その時は、北米のカエルの鳴き声レコード買ったのに。

で、その近辺をふらふらしていたらでっかい建物があって、入ってみたらスタバだったの。

Starbucks Reserve Roastery & Tasting Room
roastery.starbucks.com/

まんなかにでっかいタンクみたいな焙煎マシン(?)があってガラガラライブ稼働してて、厳選した豆を個々に特別な煎れ方で供するのでおいしいよ、ということらしい。 スタバはNeil Youngさんとの件があって以来やや疎遠になっているのだが、他にないので使っている、程度。
(Tully’sなんてプン、だし、ドトールは煙いし。 Think Coffeeあたりがこないかなー)

折角なので頼んでみる。 苦いの甘いの濃いの、どんなのが好きなのか、ふだんミルクや砂糖は入れるかどうか、などなどお話しして、これでどうかな、みたいなかんじで決めてもらう。 小さいカップで$6くらいしたけど、やっぱり(そりゃ)おいし。 さっきコーヒー飲んじゃっていたので、いっぺんに沢山飲めなかったのが残念(お茶だったらいくらでもがぶがぶ飲める)。

店の奥にはパイのお店が繋がっていて、店内には雑貨とかアナログレコードまであった。
コーヒーに合うやつ、というセレクションでJazzからR&Bからエレクトロまで古いの新しいの、いろいろあったけど、べつにコーヒーに合わせて音楽聴かないしねえ。

そこを出て、まだ未練たらたらその界隈(おいしそうなカフェとかバーばっかし)を歩き回っていたら、怪しげなレコ屋をもう一軒みつけた。

Zion's Gate Recordsていう、NYだとEast Villageあたりにあるような小汚いとりあえずごっちゃり積んである系のお店で、しかしさすがにグランジ系の中古はアンオフィシャルのも含めてざらざら置いてあるし、壁の高いとこにかかっているのはMerzbowとかBorisだったりするし、店員は愛想だけよくてなんも考えてないぼんくらふうだし、なんかとっても居心地よくて7inchを3枚買った。

この辺で時間が来たので行きと同様、Uberで戻った。

17日、火曜日の朝は朝6時くらいに暴風雨のなか空港に行って、San Franciscoに飛んだ。
ここの空港では、いつものようにSub Pop Shopで7inchを3枚買って(うち1枚は前回来たときに買っていたことが判明。ばかばか)、Beecher'sでチーズを2種類試食した。 ほとんど自動で、こそこそ隠れたりしつつ。
ターミナルのなかで、いろんなアーティストによるPearl Jamのポスターアート展やってた。

つぎの自由が与えられたのは同じ晩のSan Franciscoで、20時にホテルに入ってそこの食堂でみんなで食事をしたあと、21時に解き放たれてそのままtaxiで坂を昇ってCity Lights Booksに行って何冊か。 7inchがおまけで付いていた雑誌 - Pitchfork Review - Robert Wyattのインタビュー、ベルリン時代のBowie - とかを買って、ふたたび坂を下って、”Brooklyn”を見たのだった。

翌朝、飛行機が発つのは午前11時、部隊の半分は既に別のところに旅立ち、残りは空港で集合なので、つまり、それまでは単独で動ける。 となったらミッション地区に朝ご飯を食べに行くしかない。 7時にチェックアウトして、がらがらと共に車で、まずはCraftsman and Wolves。

もう何回も来ているのだが、同じものが置いてあったことはほとんどなくて。

“the rebel within”ていう、外見だけだとマフィンなんだけど、スパイスとか薫製肉の香りがほんのりして、まんなかにとろとろの半熟卵が入っている。おまけにチューブに入ったバスクの塩をくれる。 朝パンとしてはとってもパーフェクト。
他には角食みたいなjapanese milk breadていうのとかがカウンターに並んでいた。

おみあげを少し買って、そのまま歩いてTartine Bakery、まだ開いて10分くらいなのにもう列ができてた。 既に割とお腹にはいっていたので、すこしだけ。前から狙っていたBread Puddingを。
まあるいカップにひたひたとろとろに漬かったパンの残骸と同じ汁に漬かって暖まったフルーツの酸味が見事なだんだらを描いて、すばらしい。 和食だと雑炊とかおじや系、になるのかしらこれ。

お腹いっぱいになって、でもこれだけで空港に向かうのはもったいないので、Tartineの並びにあるBi-Rite Market の開店(9:00)を待つの。 でもまだ40分くらいあったので界隈を散歩してた。出張のがらがらを転がしながら。 朝の散歩のわんわんがいっぱいいた。 この近辺の犬になりたい。

Bi-Riteは地元のおいしそうなおやつとかいっぱいあるので楽しいの。 Sourdough & Olive Oilのチョコとか。 帰って食べたらおいしくてねえ。

で、この後に空港に向かって、さすがにもう本とか買う気にはならず、ラウンジ行ったら芋洗いで、しみじみうんざりしたのだった。

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