11.29.2015

[film] Insurgent (2015)

もう失われた過去を取り戻すのは無理かもしれないよう。けどがんばる。

10月24日、土曜日の昼、新宿でみました。
邦題はほんとにバカみたいだねえ。 次の"Allegiant"になったら"NEONEO"とかいうのか。

前作のおわりで、どこの派閥にも属さないDivergentたちはやっぱし危険集団、という話になって逃げたり他の派閥に匿ってもらったりしているTris (Shailene Woodley)とFour (Theo James)は、逃げきれなくなって捕まって、他方でなんでこんなふうになっちゃったのか、これからどうするんだ、のメッセージが入っているとされる怪しい箱の存在が確認されて、その箱を開けられるのはDivergentの連中らしいので、Trisは繋がれて箱開けを強制されて大変なの。 あと、反乱軍のリーダーとしてNaomi Watts - Fourのママ - が登場して、極悪Jeanine (Kate Winslet) と対峙するの。

人が自身の属する派閥(Faction)で仕切られている社会とか、そこに収まらないDivergentの存在とか、法律の人たちが使う自白剤とか、ひとは可視化された属性から逃れられないし嘘つけないし隠せないし隠れられないし、ていうのと、でも分類不可能でわかんないのはなにやりだすかわかんないから、ていうのの間で、そうは言ってもひと(特に若いガキ共)の潜在能力ははかり知れないのだから要注意だね、とかそのあたりのわかりやすさはしょうがない。

それにしても、これのKate Winsletにしても、”Hunger Games”のJulianne Mooreにしても、"Maze Runnder"のPatricia Clarksonにしても、"The Giver"のMeryl Streepにしても、一旦世界がリブートされた後で現れる新しい女性リーダーはなんできまって白を着ていて、裏があって陰険そうでおっかないのか。 腐った男共が世界をさんざん潰して壊して、その後に(一見)白い女性リーダーが現れて、その野望策謀を俊敏な子供たちが打ち砕いたりすり抜けたりする、ていうのがこういうお話しの基本公理なのだろうか。

髪を切ったShailene Woodleyさんとその周りの男どもの動きはとにかく一生懸命に逃げて走って泣いて怒って、それだけでなんかよいの。 同じように走って逃げてばかりのMaze Runnerたちと比べたとき、Maze Runnerたちのほうがぜんぜん来ないのは、やはり背後に抱えこんだものが見える見えないの違いなのかもしれない、とかおもった。 こっちには悩んだってしょうがねえよ、の思い切りのよさがあるの。

あと、Kate Winslet vs Naomi Wattsていう対決もなかなかのもんだった。どっちも敵にまわしたらおっかなそう。 ぜったい許してくれなさそう。

あと、あの箱、せっかくがんばって開けたのに、作りだけは仕掛けいっぱいのくせに、そのなかみときたらさ...

でも見続けるから。

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