5.10.2015

[music] The Waterboys

6日の水曜日の晩、シカゴのHouse of Bluesでみました。
この晩はレコード屋にも行かねばならず(誰も頼んでないよ)、地下鉄でそこに行って豚みたいにぶひぶひ掘っていて気づいたら9時になっちゃってて、慌ててTaxiで駆け込んだらバンドの音が聴こえてきたのであーあ、と思いつつ当日券($45)で入る。

Waterboysは、90年代の米国で、何度かチケットを買っては用事ができて潰れを繰り返し、Mike Scottのソロですら叶わず、こないだのクアトロでようやく、と思ったのに月曜日の晩なんて無理なのでまたしてもか、だったの。 ここを逃したらもう一生見れないんじゃないかと。

前日に続いて80年代中盤の英国音楽特集。 85年の当時、間違いなく輝いていたのはこっちの方だったのよ。

入った時点で何曲目だったのかわかんなかったが、すぐ”A Girl Called Johnny”をやってくれて、”We Will Not Be Lovers”をやってくれたのでもう全部ゆるす、になった。
”We Will Not Be Lovers”は本当に大好きな曲で、原曲の風の彼方に砕け散って消えていくようなかんじではなく地面に楔を打つようなアレンジだった。(でもいいの)

バンドは米国人3人、英国人3名、米国のボールドなところと英国のトラッドなところがうまくバランスしていてほんとに気持ちよい。 特にSteve Wickham先生のフィドルの自由自在なこと。

長髪に黒ぶち眼鏡、帽子を被って"Wayne's World”の頃のDana Carveyに見えなくもないMike Scottさんはご機嫌で、「最初にシカゴに来たのは確か84年でさー、20分くらいのセットだったけど、Lou Reedの"Rock & Roll”とかやったんだよね」とかいろんなことをべらべら。

Mike Scottがピアノに座り、Steve Wickhamさんとふたりだけでこじんまり、しかし力強く演奏された“Don't Bang the Drum”、バンドが再び揃った後に続くのはもちろん、”The Whole of the Moon”で、「これは俺の歌だー!」「いや俺のなんだようー!」とかあちこちで勝手に絶叫する酔っ払い共の大合唱になってやかましいったらなかったが、歌うよねこれは。 キャンプファイヤーでいつか歌ってみたい曲永遠のNo.1なの(いくつだあんた)。

アンコール、アメリカ西部訛りの英語でぼくらWaterboysのトリビュートバンドなの、とか言ってメンバー紹介してから、Lynyrd Skynyrdのカバーやります、とサザンロック風のギターをじゃらじゃらと流して、でも実際に歌いだした曲はなんと、”Purple Rain" (1984!)だった。 最初は冗談ですぐ終るかと思ったのに、Mike Scottさんと殿下の声質が似ていることもあってフルで気持ちよく最後までいった。 中盤の天に昇るギターソロのとこはSteve Wickhamせんせいのフィドルが見事に完コピ、更にバックのストリングスまでカバーして神としか言いようがないのだった。

そのあとの仕上げは”Fisherman's Blues”で、酔っ払いがぐるぐるまわってうるさくて、おまえら漁師じゃねえだろ! とまるごと投網で一網打尽にしてやりたくなった。

外にでたら頭上にまっすぐのびていたのは、Wilcoの”Yankee Hotel Foxtrot”のジャケットの建物で、おおー、てさらに盛りあがったの(ひとりで)。

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