11.04.2013

[film] Violet & Daisy (2011)

26日の土曜日の夕方、新宿で見ました。『天使の処刑人』。

Violet (Alexis Bledel)とDaisy (Saoirse Ronan)が殺し屋さんコンビで、尼さんの宅配ピザ(そんなんあるか)の格好して押し入ってばりばり殺しまくるのがオープニング。
ふたりはその後しばらく休暇をほしかったのだが、アイドル歌手Barbie Sunday (Cody Horn..)のドレス欲しさにもういっこ楽勝ぽい仕事を引き受けることにする。

やくざから金を奪ったから殺してくださいと言わんばかりのそのターゲットのアパートに入ったものの、まだ客人は帰っていなくて、待っているうちにふたりは眠ってしまい(ねるなよ..)、起きたらその男(James Gandolfini)が こっちを見ている。 彼は殺し屋さんが来ることも承知していて、むしろ来るように仕向けていたことがわかり、彼の身の上聞いたり、彼が焼いてくれたクッキー食べたり(たべるなよ…)しているうちに、いろんなタイミングがずれて調子がくるって、やがて他の殺し屋チームもやってきたりで、なかなかトドメを刺せないの。

屠殺される予定の家畜と遊んでいるうちに情が移って、みたいなかんじもして、でも家畜はやがて君に殺してほしいんだよ、とか言いだすもんだから変なかんじに転がっていく童話みたいな。

女の子ふたりの殺し屋メルヘン、というよりはJames Gandolfiniを間に挟んだ擬似父娘(or家畜)ドラマで、これを通してふたりはまたひとつ成長するのだった、ていうふうに見てしまうの。

それにしても、こないだの"Enough Said"でもそうだったけど、妻に逃げられて年頃の娘とも疎遠になっている寂しい中年男、という設定がはまりすぎるJames Gandolfini。
ソファにどっしり座り、じっとこっちの目を見据える彼に「いいからはやく片付けてくれ」、て言われたらどうする? 

Violetの前の相棒の話とか、殺し屋内の序列とか掟とか、煮えきらないとこも一杯だったので、ついJames Gandolfiniの方ばかり気になってしまうのだった。
ふたりともキュートだし、Saoirse Ronanさんはほんとにうまいねえ、とは思うのだが。
君たちふたりなら殺し屋じゃなくても十分食べていけるんじゃないの、とか。

サントラはRoberta FlackとかNat King Coleとか古くて甘いのと、10,000 ManiacsとかSarah McLachlanとかなんとも言えない半過去のとが混ざっていて、ここももうちょっとがんばればなあ、だった。

死体の上に乗っかってぐしゅぐしゅ足踏みするとこはなかなか。葡萄の収穫みたいだったねえ。

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