11.03.2013

[film] Elysium (2013)

23日の水曜日、日比谷でみました。終わっちゃいそうだったので少し慌てて。

同じ監督さん(Neill Blomkamp)による"District 9"は、貧困問題とグローバリゼーションに異星人侵略と人体変容SFを正面衝突させて追いかけっこ活劇にして、最後はとほほ… のしんみりテイストで終わる、渾身の世界観ぶちこみ具合が気持ちよいやつだった。

こんどのは近未来で、異星人は来ないけど、今の世界から100年後くらいの同一線上にある。
"District 9"で宙に浮かんでいた禍々しい宇宙船はそのまま選りすぐられた金持ちが暮らすステーション - "Elysium"に変わる。 前作で天空に浮かんでいた制御不能で貧しく汚いやつらは、そのままぐるりと天地がひっくり返り、今や地球の表面ぜんぶが"District 9"化している。

前科者のMax (Matt Damon)は工場で意地悪された挙げ句に致死量の光線を浴び余命5日といわれ、全身に機械を装着してElysiumへの特攻ミッションに身を投じることにする。 Elysiumの支配者 (Jodie Foster)の刺客(District9の彼ね)とかと小競り合いをしつつ空の上を目指す。

ここも前作とおなじ巻き込まれで、自分の思うようにならない(自分が思っている以上に強い)身体にされ、結果的にでっかい何かと戦う羽目になるのだが、その敵って、実は同じ人類の奴らで、なんだよそれ、て思うの。
他方、前作で彼のあたまに常にあった愛しい家族との思い出に相当するのが、自身と幼馴染の彼女との子供時代の記憶で、前作で家族はいなくなってしまったが、記憶はずっと彼と共にあり、記憶だけが彼を支え続ける。 それだけを抱えて、宙に浮かぶ象徴に向かって突っこんでいく。

矢継ぎ早なアクションの展開と主人公のエモががたがた噛みあわないまま、とりあえずやっちまえいっちまえ、の性急さがパンクでいかった。

つるっぱげでメカを装着したMatt Damonのスチールを見たときはうわあ、と思ったがぜんぜん悪くなかった。でっかいひとだし、ああいうアクションは(かっこいいとは別に)よいのね。 Jodie Fosterの鬼婆は、見かけ以上にやわで、もっともっと鬼畜で行けたはず。

Elysium本体も、もうちょっと強くてもよかったんではないか。OS再起動かけたらIDの属性がぜんぶ落っこちちゃう、ってあんましだよね。

この状態があと少し進むと、地球上にひとは住めなくなって、"WALL·E"とか"Oblivion"のほうに行くんだねえ。 そういえば、"Oblivion"のコマンダーも鬼婆だったねえ。

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