4.28.2013

[film] Flight (2012)

4/2の火曜日の晩に見ました。
これ、機内映画ではぜったいやってくれないだろうし、やっぱしでっかい画面で見たいし。

最初にこれの予告を見たのはNYだったが、あの飛行機がでんぐり返って飛んでるとこでみんなえらくどよめいていた。 うん、あれはどよめくよねえ。

でも、"Unstoppable"の飛行機版、ではなかった。
アルコールとお仕事のお話だった。
更にいうと、アルコールもお仕事もそれ自体はそんなに悪くなくて、いけなかったのはみんなに嘘ついたことなのよ、ていうお勉強になる映画だった。 しかも仕事で見せられるコンプライアンスの事例なんかよかずっとずっと深いのだった。
 
映画はそういうのとは別におもしろかった。
Denzel WashingtonとJohn Goodmanの最強タッグがぶーん、てかっさらってしまうかんじ。
全体を通してDenzelは終始どよーんとしている(むっつりしているか酔っ払っているか)のだが、Stonesに乗ってそこらの魚屋みたいにJohn Goodmanがヤクを運んでくるとこだけ、ぱっと明るくなるの。
アルコールもヤクも、なにが、どこがわるいねん? て力強く言ってくれる。 そこだけ。

で、そんな天使みたいなJohn Goodmanもいれば、死神みたいのも出てきて、それが病院の階段でヤク中で入院していた彼女と、飛行機事故で入院していた彼と、末期ガン患者の男が煙草を吸いながらトライアングルで対話するシーンがあって、このシーンはすごくおもしろい。

誰にもできない曲芸飛行で生死をくぐり抜けたあとで、天使と死神が現れる。その間で彼は自分をどこに持っていくのか、審判は誰がどう下すのか、と。

"Flight"には、3つくらいの意味があって、彼が小さい頃から憧れていた飛行機乗りの世界と、あの事故でクローズアップされて彼のその後を決定づけてしまったあの飛行と、あれこれ揺れながら舵を取らなければならない彼のその後の生と。

でもとにかく生きるしかねえんだ、と。 結局のとこ、DenzelはDenzelで、その点においてなんだかんだいってもあきれるくらい強いのだった。 あそこで飛行機墜落してても彼だけは死ななかったと思うよ。

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