5.04.2012

[film] 東京の女 (1933)

とにかく天候がこうなのでもうどうしようもない。
連休前なのにぜんぜん盛りあがらなくて、溜息しかでない。 
しょうがないので帰りに神保町でサイレント見て帰りました。

最初のが「和製喧嘩友達」 (1929)。 15分くらいしか現存していないフィルムで、仲良くふたりで暮らしている男同士のとこに家なき娘がやってきて、娘が近所の男めっけて出ていっちゃうだけの話しなのだが、よかった。  ふたりの「喧嘩」があんまなかったのと、どの辺が「和製」なのかとか、謎もあったりするのだが、ラストの機関車と車の追っかけっこだけで十分すばらし。あんなの和製どころかもろアメリカ映画じゃねえか、とか。

それから「東京の女」。 こっちは47分。

姉(岡田嘉子)と弟(江川宇礼雄)の仲良し姉弟がいて、弟と仲のよい娘(田中絹代)は兄妹で暮らしていて、ある日、姉が水商売で働いている疑惑が持ちあがり、それを田中絹代から聞いた弟は激昂して取り乱して出てっちゃって、そのまま自殺しちゃうの。(ちょっとびっくりしたわ)

筋としてはそんなもんなのだが、後に残された女ふたりのかわいそうさと、体裁ばかり気にする男共のばかさ情けなさがしみじみと、強く残る。
もともと小津の映画に出てくる男性(特におやじ系)て、やらしくて愚鈍な連中が多いのだが、これもほんとにそうで、それにひきかえ、女優2人(ふたりが演じる2人)のすごいこと。 田中絹代なんてほとんどびーびー泣いているばかりなのに(そして泣き声や嗚咽なんて聞こえてこないのに)、あの泣き顔のすごさはなんなのかしら。

道路をすーっと這っていくカメラとか、時計とか、なかなか謎のショットも多くて、それもいいの。
ラストのあそこには弟の幽霊が映っているのが見えるの。

特集後半の『清水宏の女性映画』も見たいけどなー。


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