12.06.2011

[log] Occupy Lincoln Center - Dec.1st 2011

木曜日、いよいよいろんなのがやばくなり、週末に予定していた出国がだめになったところで、そういえばOccupy Wall Steetに行っていなかったな、と。  
映画と食べものばっかし追いかけてて(あ、仕事もね)、すっかり忘れていた。

わたしはヒ弱でキ弱な負け犬系サヨクなので、こういうのは喜んで、いや、喜んじゃいけないけど、行く。

99%ばんざい。 えいえいおー。

夕方7時過ぎにWall SteetのベースであるZuccotti Parkに。
どっかに書いたかも知れんが、90年代と00年代の一時期、ここの半径50m圏内で働いていたことがあるので、ここの公園にはいろんな思い出がいっぱいある。
なので、ニュースとかでここでのいろんな小競り合いが報じられるたびになんかきゅーんとしていたのだが、戻ってみると、ああ懐かしいなー、しか出てこない。 よくないけど、いい。

この日の昼間は、ここでJackson Browneのライブ、というほどではない弾き語りとかがあったらしいのだが、晩は、(たぶん)いつものようにみんなで円陣をくんで、ひとりひとりの発言をみんなで復唱してた。 これは前日のJem Cohenのショートでも見ていて、復唱する、というとこでなんかセクトっぽい臭いがして嫌なかんじがしないでもなかったのだが、輪のなかに入ってみると、ここでのそれはあくまで、後ろのほうのひとにも言っていることがわかるようにすることを目的としたものなのね、ということがわかる。 (聞こえないひとは手をあげてひらひらさせること)

グラウンドゼロに建設中の新しいビルも見た。 タワーと、もういっこのガラスのやつ。
なんかねえ、タワーは別(どうでもいいや、あんなの)として、もういっこのやつを見ると、目の前に前のやつがぼうっと浮かんでくるよね。
お昼にZuccotti Parkを抜けてランチを買いに行くその先にあったWTCの入口がそのまま浮かんで、あれ、泣くひとは泣いちゃうとおもう。

で、いったん部屋に荷物を置いて、Lincoln Centerにむかう。
10:30pmからOccupy Lincoln CenterていうのがあってPhillip Grassさんがなんかやる、と。

10:30に着いたときは、まだ20~30人くらいしかいなかった。
でもNYPDがバリケード立てて、広場に入れないようにしてて、そいつを挟んで睨みあいをしているのだった。
ただ、抗議する側の基本は非暴力のガンジーであるから、睨みあいと言っても、「おじさんそんなとこに立ってなにしてるの~?」とか「子供にそんなとこ見せておとうさんはずかしくないの~?」とか、そんな呼びかけ(主に女性から)が多い。

柵を越えてビラ新聞"Occupy Wall Steer Journal"をばらまくおじさんがたまに警察にどつかれている程度だった。 (どつかれるたびにカメラが一斉にそっちのほうに、「証拠映像」を撮りにいくのでNYPDもやりにくそうで)

ここの広場はみんなのパブリックスペースで、観劇の前とか後とかに、みんなでわいわいする楽しい憩いの場のはずだったのに、それがなんで、デモするってだけで締め出されなきゃいけないのか、Bloombergでてこい! なのだった。

11時近くになって、南のほうからちんどん屋みたいにどかどかどんちきした一団が流れてきてわれわれ(われわれ、だってさ)の一団と合流して、下でやっていたのと同じような抗議の復唱がはじまる。 (なにかしゃべりたいひとは受付の女性のとこに行って名前を書いて順番に、というルールがあるらし)

寒くてしょうがなくなってきたので輪にはいって一緒に復唱する。
いろんなひとがいろんなことを言うのでおもしろかった。
ライブのCall & Resとおなじようなもん、とか、英語のレッスンみたいなかんじもした。
で、そうしているうちにいつのまにかPhillip Grassさんが輪のなかにいて、ステートメントを読みあげたの。 
(ちなみに丁度この晩、Metropolitan Opera Houseで、彼のオペラ、"Satyagraha" - ガンジーがテーマの - が上演されていた)
これがそのとき彼が読みあげたビラね。 これを3回リピートしたの。
 

ちょっと背中をまるめた、もうおじいさんといってもよい彼が、声をはりあげて"Mic Check, Mic Check!"(て最初にいうのが決まり)とかやっているのを見るのは、なかなかよい光景だった。 

そのうち、オペラが終わった客も柵の向こう側から合流してきて柵の向こうから柵なんてどけちゃえ、ってどかしたりした(で、しばらくすると戻しにくるの...  これがえんえん)。

しかし、Wall stもそうだったが、全体の雰囲気はとてもフレンドリーでやわらかくて、居心地がよい。
これじゃテントはって、共同生活したくなっちゃうかも。
変わるものはこういうところからしか変わらないし、変わらないものはどうせ変わらないだろう。 そんなんでいいのかも、って。

この場所での議論、ということだと、アートってなんのための、だれのためのもんなの? だれも買えないようなチケットの値段設定して、喜んでいるのはだれなの? (Bloomberg? )  というのが繰り返しでた。
それは日本でも同じなんだけどね。 あの国はみんなよいこだよね。

これの翌日、金曜の晩はOccupy Broadway、ていうのがあって、仕事の帰りに寄ってみたが、もともとざわざわした場所であるせいか、あんま緊張感ないままに進んでいるようだったので、少しいて帰った。

写真もいっぱい撮ったのだったが、Upして面倒なことになるとやなので、Upするのはやめた。

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