12.18.2011

[film] The Women (1939)

Londonの土日が終ってしまったよう。 
ぼろぼろのへろへろだが、とりあえず見たかったものは見れたかも。
だらだら書いていきますわ。

金曜の晩、奇跡的に空いたのでさっさと抜けて見にいったのがこれ。
ICA (Institute of Contemporary Arts)の映画部門で。
途中トラファルガー広場を抜けていったのだが、クリスマスにしては案外しょぼかったかも。

ICAのなかにある本屋というのがまた、地下出版好きの脳とココロをくすぐってくれるやつで、上映直前までじたばたうだうだした。(結局買わず … このときは。)

George Cukorの1939年作品。
George Cukorでいうと、38年の"Holiday"と40年の"The Philadelphia Story"の間にあるやつ。
しかしこのひと、38年から40年までの間に、uncreditのものも含めると全部で8本も撮ってるんだよ。 なんだそれ、だわよ。

客は全部で10人くらい。女子が8割。外国人1割。

もともとは演劇で、New Yorkではロングランを記録していたやつ。
この映画、子供も犬も馬も含めて男子は1匹も出てこないの。
マンハッタンの、当時の女子ネットワークのなかでのいろんなイベント(みんなでファッションショーに行くとこがあって、そこだけカラーになる)とかいざこざをリアルに楽しく描いてて、まあおもしろい。

夫と娘と一緒に幸せに暮らしていると思いこんでいたMaryは、噂が吹き溜まるネイルサロンで突然夫の浮気のことを聞いて愕然として、調べてみるとほんとうらしくて開いた口がふさがらず、更に相手(Joan Crawford)がデパートの香水売り場にいる下品でがらが悪い姐さんなので呆れかえって離婚・別居することにしたのだが、The Social Networkの表面張力の下ではミクロな戦いとか噛みつきあいとか罵倒ケツまくりとかが延々繰り広げられていくのだった。 そして戦いの決着は。

とにかく出てくる全員 - 母も娘も含めて - 全員ばりばりにタフでめげなくて、すごいの。
ふにゃふにゃしてて一番わるい旦那はもちろん最後まで登場しないのだが、女子語りのなかではぐさぐさに血祭りで面目も跡形もない。 

すごいすごいしか言えないけど、Norma Shearer, Joan Crawford, Rosalind Russellのフロント3人がとにかくすごい。 あんたらだったらそれぞれひとりでじゅうぶん立派に生きていけるでしょ、と思うのだが、そうではないのよ、というとことか … よくわからんが。

この映画、2008年にリメイクされてて(日本ではDVDスルー、邦題は『明日の私に着がえたら』…(恥))、フロントのキャストはそれぞれMeg Ryan, Eva Mendes, Annette Bening。 ちょっと見てみたいけど、オリジナルに勝てているとは思えないなー。

終って、後ろの列でずっときゃっきゃっ言いながら楽しそうに見ていた女子3人組のひとりが、あたしこの映画がほんとにほんとに大好きなのよ! て力強く言った。 よい娘さんだねえ。


いま、BBCでTake Thatの復活ライブなんかやってる。 Robbie、おもしろいねえ。

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