12.19.2017

[film] Star Wars: The Last Jedi (2017)

JFKには15日の11:30くらいにランディングして、入国などなどは思っていた以上にすんなり運んで、ホテルには13時前に入ることができたのだが、上映開始の15:30には雪が…  いいけどさ、雪で遊んでる余裕なんてないのよね。

42ndのAMCのシネコン内にあるDolby Theaterていう音響設計からなにからDolby社の仕様でやっている、量質含めていちばん音がとてつもないと思うとこで見た。3D/4DとかIMAXとかよりもここの音に全身没入できるところが個人的には好きで、唯一の難点は思いきりリクライニングできて気持ちよいので寝ちゃうかもしれないこと。

EP8のこと。 ネタバレとかもうどうでもいいよね。
戻ってきた18日(会社休んじゃった)の午後にもLeicester Squareで3Dで再見して、まだあれこれ考えていて、こんなふうに考えさせる - つまりこの話はEP9(以降?)でどう転がっていくのかがあんまし見えないので途方に暮れて考えてしまう - というのは間違いなくよいことで、この途方に暮れたかんじは「帝国の逆襲」を初めて見た直後の感触に近い気がした。

なんでそういう感じを抱いたのかについてはいろいろあって、お話の基本が向こうにやられっぱなしの負け戦なので、全体が悲壮なメロドラマみたいになっていること、そのメインの戦争の流れとは別のところで静かな修行の場 -  洞の奥で敵とか自分を見つめ直す - があって、師匠と弟子の間の確執や伝承があって、明らかにされた思いもよらない事実によって主人公が試されて、そういう内省とは別に捨て身で突撃していくRogue Oneたちがいて、捨て身の恋も生まれて、怪しげな協力者(Lando Calrissian vs DJ)が現れて、戦争とは関係ない変てこ動物がいっぱい出てきて、最後は間一髪で脱出するもののまったく先の見えない機能不全(Lukeの右手 vs 壊れたライトセーバー - に陥った負け陣営のしょんぼりした決意とともに終わる。

ただこれをたんなるdéjà-vuと呼んでしまうのは安易すぎる気がしていて、違うとこもいっぱいある。

Star Warsの9部作ていうのは、Forceの導きにより銀河系に善をもたらすジェダイ騎士団の活躍を中心に描くものだと思っていたのだが、ここにきてそうではなかったのが明らかになった、ていうのは大きいかも。 ジェダイはいなくなった、でも問題はそこではなくてForceのアンバランス状態がもらたす戦争とその悲劇にあって、ジェダイが消えたかに見える今、いったいどの光を頼って、目指していけばよいのか。
(ただもちろん、”Rogue One” ~ ”New Hope”の時代だってジェダイは壊滅状態だったわけだが)

真ん中の3部作でこれでもかと描かれたForceのDarksideを巡る魂の攻防は、割とどうでもよくなっていて、本作で”Darkside”という言葉は数回しか出てこないし、Darksideに墜ちるという言い方も出てこなくて、かわりにあるのは”Conflict”とか”Unbalanced”とか、そういう「状態」への言及と、その状態をもたらすどちら側につくのか、行くのか、来い、などということばかりがRey (Daisy Ridley)とRen (Adam Driver)の間でテレパシーのチャットを通して交わされていく(対話にはなっていない)。そしてその動きは、ほとんど動かず、動けずに凍りついているかのようなLuke Skywalker (Mark Hamill)とLeia Organa (Carrie Fisher)の存在やジェダイのあるべき像、などなどを一切考慮しない身勝手で性急なものだ。そしてもうYodaは地蔵のようになにもしてくれない。

善か悪か、ではなくて両論併記の時代、圧倒的多数 vs レジスタンスの時代、全てがトラッキングされてワープすら許されず、端から同じ色に塗り潰され握り潰されていく時代、最後には自爆テロでもやるか - しかない時代、いまの世のあれこれとこれらの符合についてぶちぶち語るのは野暮というものだろうか?  でもそういうの見ないふりしてStar Warsとか喜んで見てるんじゃねえよ、ていうのはある。

Rian Johnsonの監督作って、これまで”The Brothers Bloom” (2008)と”Looper” (2012)を見ていて、ジャンルはSFだったり時代劇だったりするものの永遠に繰り返されるなにかとか、それが途絶えて失われてしまうことへの刹那をエモーショナルに描くひと、という認識があって、ただエモが膨張しすぎてストーリーを変に不器用に圧迫するようなところがなんかなー、だったのだがこの作品に関してそれはとてもよい方向に機能しているのではないかと思った。 つまりこのSagaは銀河系のヒーローの活躍を描いたものなんかではなく、我々の時代の物語で、我々のこの時代はとてもとてもぶっ壊れていて真っ暗なんだけど、どうするよ? ていう切実さが前面に出ていて −
だからそんなの見たくない、て文句いう人(アートに政治は✖️.. の連中ね)がいっぱいいるのはわかるが、それっていいことだよね。レジスタンスの我々としては。

という見方もあるし、これはLuke Skywalkerという田舎で夕陽を眺めていた孤独な若者がひとり夕陽のなかに消えていく、その終わりようを描いた映画なのだ、ということも言えて、そういう角度から見てもくどくどしていなくてそんな悪くない、よね。

あとはおかまいなしに突っ走るPoe (Oscar Isaac)、わーわー啼いてるだけのPorgが掛け値なしにすばらしい。 Porg、Londonの公園とかにいたらいいのに。

次がJ.J.A.になる(戻る)のは結構心配している。 J.J.A.には今作のようなのは作れないだろうから。
この流れだとRobert Zemeckisあたりにやってほしいんだけどなー。

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