12.29.2015

[log] NYそのた1 -- December 2015

NYの旅、行き帰りの飛行機で見た映画とか。

12月の国際線は3回目なのでもうあんまり見たいのが残っていないの。

The Man from U.N.C.L.E. (2015)
60年代初、当時犬猿だったCIAとKGBがイタリアの富豪による核兵器の脅威を打ち砕くべく手を組むことになって、CIA側はNapoleon Solo、KGB側はIllya Kuryakinていうそれぞれ優秀だけどどこかしら壊れて腐れた奴らを持ってきて、ふたりは張り合いつつも手を組んで、そこになんでかMI6まで入ってきて、というどたばたコメディアクション、かなあ。

こないだのシャーロック・ホームズのもそうだけど、わたしはGuy Ritchieの作品をただの漫画みたいなもん(後になんも残んない)だと思っているので、漫画は漫画として楽しめたかも。
このノリで「エロイカより愛をこめて」とかやってくれないかなあ。

あと、”Ricki and the Flash”をもう一回みた。 それにしてもこれの邦題、ひどすぎるよね。
邦題に「幸せ」とか「希望」とか「愛しき」とか「絆」とか、そういうの使うの禁止にしたい。
虚偽広告の一種だとおもうし、思考停止以外のなにものでもないし。


帰りの便では、”She's Funny That Way” (2014) をもう一回見てから、これ見ました。

Im Labyrinth des Schweigens (2014)
「顔のないヒトラーたち」。 英語題は”Labyrinth of Lies”

1958年のフランクフルト、アウシュビッツで親衛隊をやっていた男が教師をやっている、という通報を受けて若い検察官ヨハンが調査を始める、のだが、当時戦後復興で夢中だったドイツではアウシュビッツの存在を知らない人も多く、そんなの調べてどうする、親衛隊は8000人いたんだぞ、しかも彼らは軍の指揮下で動いていただけだろ、になる。 でもヨハンは主席検事やジャーナリストや生存者の協力を取りつけて、気が遠くなるような膨大なナチスの資料(これが原題の「嘘の迷宮」)のなかから証拠・証言を拾って固めて裁判(これが63年のアウシュビッツ裁判)に持ちこむの。

国が自国の過去を裁くことの難しさ + 家人隣人を疑うことのきつさ - ものすごくあたりまえに大変だとは思うものの、その厚い壁に正義と倫理のハサミで切りこんでいったごく少数の人々。
偉いなー。 そこいくとこの国はほんとなにやってんだろうねー。

本とか

18日、Metropolitan Museumの後にバスで5thを下ってBergdorf Goodmanに行って、クリスマス・ウィンドウを見てうっとりして気がついたら7階のクリスマス・オーナメント売り場(この季節だけよ、もちろん)に行っていた。ここで売ってるのはほんとにすごいんだよ。(服だけじゃなくて)
ここの本売り場も隅の隅のほうにまだ僅かだけ残されていて、ぱらぱら見ていたらなんかたまんなくなって古本 - ていうかここのはヴィンテージてかんじ - を2冊だけ。
Snowdon卿の”Sittings 1979-1983”ていうのと、“Vogue's Gallery of 50 Famous Authors and Artists”ていう1962年に英国で編纂されたVogue掲載の文章とかポートレイトのアンソロジー。

Rizzoli Bookstoreでは弁当箱みたいに分厚いBarbara Stanwyckの評伝 - ”A Life of Barbara Stanwyck: Steel-True 1907-1940”。 - 読んでる時間なんて絶対ないのに…

わんわんの絵本:Maira Kalmanの”Beloved Dog”  - サイン本
www.mairakalman.com/books/adult/beloved-dog/

19日、NOHOで1日だけHarper’s BooksとかKarmaとかPrinted Matterとかが集まってBook Marketをやってて、ちょっとだけ覗いてみたらありえない値札のばっかしで鼻血吹きそうで、でも40% offだったAlbert Yorkの図録だけ買った。
http://www.matthewmarks.com/new-york/exhibitions/2014-11-08_albert-york/

今回入手したサイン本はJames FrancoさんのとDrew Barrymoreさんの。

Mast Booksも行った。 今回、ここではがまんの子。

レコードとか

新譜は、Beat Happeningのウサギの選集と、その隣に並んでいたSwansのウサギの - “White Light from the Mouth of Infinity”(1991)を。 あとはCoilの“Backwards”とか、いろいろ。
関係ないけど、最近の輸入盤アナログの値段て高くない? 為替なんだろうけどさ。 

今回はようやく、久々にBrooklynに行けた。でも時間なかったのでRough Tradeまでは行けず..
Oak stのAcademyに行ったあとで、おお急ぎでManhattan戻って”Sisters”やってるシネコンに駆け込んだのに見れなくて、こんなだったらRough Trade行けたのになー。

他にもなんかあった、はずだ。

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