9.09.2015

[film] Grandma (2015)

この低気圧はなんだ。

1日、火曜日、LAさいごの晩の8時すぎ、なぜか気がついたらAmoeba Musicの前にいて、おかしいなあそれならしょうがないな、とその横のArcLightで見ることにした。 79分だし、監督は”American Pie”の、”About a Boy”の、”Admission”の、Paul Weitzさんだし、いいかも、見るべきかも、て。

最初、Elle (Lily Tomlin)が同居していたGFのOlivia (Judy Greer)にあんたとはもうお別れ、出てって、ていう修羅場で、Oliviaはなんで? こんなに好きなのに? てぴーぴー泣くのだが、Elleは冷たい。
でもOliviaが出ていっちゃうとElleは風呂場でさめざめと泣いて、そうしていると今度は孫のSage (Julia Garner)が現れる。 子供ができたみたいなので中絶したい、夕方にクリニック予約していて現金で$630いるんだけどある? ていう。おばあちゃんはくらくらしつつもクレジットカードを粉々にしちゃった直後でお金ないから、お金くれそうなひとを探そう、ってぼろい車(あれ、Lily Tomlinの私物だって.. )をひっぱり出してふたりで旅に出る。 そんな一日のおはなし。

道中でカフェの店員 (John Cho)をいじめたり、そもそもおまえを孕ませたくそ野郎はどこのどいつだ?って彼 (Nat Wolff)のとこに押しかけて悪態つくそいつの金玉をホッケーのスティックでどすっ、てひと突きして財布から$50抜きとり、とかそんな調子で、昔の面倒みてあげた友達とか恋人 (Sam Eliott)とかを訪ねてまわる。 けどあまり反応はよくない。

その過程でElleはかつてフェミニズムの闘士で詩集も出版している生粋のボヘミアンであることがわかったりするのだが、よくある破天荒で我儘な老人がギャップをもろともせず若者をきりきり舞いさせて大騒ぎ、のようなコメディとはちょっと違って、ElleはElleで頑固で不機嫌でいらついたまま、SageはSageでイライラのイラ - 孫の不機嫌を全開にしていて互いに一歩も譲りやしない。けど、それ故におばあちゃんと孫のもの言わぬ絆、みたいのが静かに浮かびあがってくるの。

夕方が近づいてきて、どうしようもなくなってママ (Marcia Gay Harden) - Elleからすれば娘だし、Sageからすれば母親のところに行くのだが、ふたりの中間にいる彼女 - 会社の重役とかしているバリバリ - もあったりまえに強くてアクが強くておお女系家族、「父親」なんて影もかたちもありゃしない。

内容が内容なので最後はみんな朗らかにハッピー、というわけでは勿論ないのだが、最後のElle - Grandmaの姿は”Admission”のラストのTina Feyにも通じるたまんないものがある。

Lily Tomlinのかっこよさがすべてで、少し目を細めてOliviaやSageを凝視するその姿が素敵で、愛すべきくそばばあ、てこういうもんなんだわて思って、「おばあちゃん」て言ってみたくなる。

日本公開される可能性は400%ないね。


これでLAの映画館で見た映画はおわり。 LA来たのなら”Straight Outta Compton”を見るべきではないか(ほんと看板だらけだった)、と悩んでいたのだが、西海岸の英語、あんまよくわかんないのよね、しかも147分となると ...   でも公開しないってほんとなの? どこまで ...

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