6.03.2014

[log] Palo Altoそのた1 - May 2014

1日日曜日の夜の10時過ぎに飛行機がついて、月曜からはふつうに会社だったのでだるくてやってらんない。

31日の土曜日のあれこれ。 CaltrainでSan AntonioからSFの駅まで、そこからMuniの地下鉄とかバスとかを乗り継いで以下をうろうろした。

The Mill
Josey Bakerていうパン焼きのひととFour Barrel Coffeeが一緒に始めたトースト&コーヒーのお店で、オープンスペースの半分以上はパン焼きの工房で、カウンターでオーダーして各自テーブルで勝手に食べるの。

もちろん、テイクアウトも、パン屋さんのパンだけ買っていくのもあり。 シェルフに積んであるパン、おいしそうでさあ。

トーストは黒板手書きの4種類くらいとお菓子系のが4~5種類。 トーストは①なんかのパンを焼いて、②なんか塗って、③なんかかける(塩とか砂糖とか)、そういう形態で、あたりまえだけど喫茶店で出てくるトーストとはぜんぜんちがう。
自家製のNutella + Country Bread(当然自分とこの)ていう組み合わせとラテにした。 朝は陽がそんなに射してなくて寒くてしょうがなかったので、こういう選択になるの。

トーストは3センチくらいの厚さのが一枚だけ、これだけであたりまえのようにおいしい。
日本のCMによくある、パンを裂くとほぐれた白い繊維の間から湯気が立ちのぼる、みたいなふんわり系のトーストではなくて、おかきみたいにハードでこげ茶でがりがりばりばり顎にくるのだが、Nutellaのねっとりした密度と甘みにCountry Breadのばりりとした隙間感、でも粉の重みにサワードウの酸味と塩が絡まって、そこにコーヒーの苦み、その完成度と充足感ときたらすごいかも。
パンとスプレッド(だけ)の愉しみを広めたのってLe Pain Quotidienあたりだと思うのだが、それをさらに尖がらせたかんじ。
甘くて柔いものも、と思ってコーヒーケーキも頼んで、これもしっとり見事だった。 ぜんぶ制覇したい。

キッチンでトーストのオーダーを捌いている若者の動きがおもしろかった。 パンの塊をナイフの幅の厚さに切って、トースターに入れて、スプレッドをぬりぬりして、皿に乗っけて客を呼びだす。 のだが、オーダーが多くて種類もあるので、回転しながら必死の形相で捌いているの。

なんか、Nutellaが最近はやっているのかなあ?

店内チラシによると、毎週月曜の晩にはピザ焼きNight、ていうのをやっているって。 ぜったいおいしいだろうな。
Josey Baker製の瓶入りグラノーラ、悩んだ末にやめた。

入ったとき、BGMでOrange Juiceの"Falling and Laughing"がかかったのでよい趣味だねえ、と思ったら、彼らの1stを頭からずっと流しているのだった。 ちょっとできすぎだけど、よいこと。

外に出たらご主人待ちのわんわん(みんな毛並みよし)が5匹くらい並んでいて、なかなかたのしい。

そこから少し歩いてバスに乗ってRichmondのほうに出る。 道幅がひろくて枯れてて、クイーンズのアストリア、みたいなかんじ。


Green Apple Bookstore

City Lightsと並ぶ、San Francisco本屋の重鎮。 新刊本も古本もゲームとか雑貨みたいなのもある。
2軒隣には音楽本、映画本、レコード(新譜・中古)、DVD、雑誌を扱う別館もあって全体の在庫量はものすごそうなのだが、店のかんじとしては古本屋のほうに近いかも。  稀覯本・貴重本を扱う古本屋ではなくて、いろんな本を少しでも安い値段で出してみんなに本を読んでもらおう、本を好きになろう! ていう良心たっぷりの本屋。 本好きなら2時間でも3時間でも浸かっていられる。  NYだとStrandあたりに近いかも。  アナログレコードはあんま数はなかったけど、一箇所で済むんだからこれでじゅうぶんかも。

本棚をこまこま見ていく余裕はぜんぜんなくて途中で諦めて、雑誌のGather Journalとか、Pitchfork ReviewのIssue 1が置いてあったので買った、のと、Lisa Brownさんによる、世界の名作を3コマ漫画でやっつける"Depressed. Repressed. Obsessed" - よいタイトル - くらい。

そこからまた少し歩いてバスに乗って、Haight-Ashburyを抜けてMission地区にむかう。 この辺りでいきなり天気がよくなる。
バスで生猫を肩にのっけたスケートボードの若者がのってきて、すこしざわざわした。


Bi-Lite Market

オーガニック食材中心の小さめのマーケット。

規模と品揃えが丁度よくて、こんなお店が近所にあったら、の理想のお店。
売り子のおねえさんが、プラムがおいしいのよー、てその場で切ってくれて、食べたら目がうるんだ。 平べったい桃もアプリコットもレイニアのチェリーもぜんぶおいしそうー。
おみあげに、Bi-Liteブランドのクッキーとか、グラノーラとか、June Taylorのジャムとかを。 ピクルスのでっかい瓶は、あきらめた。

この通り(18th)沿いに混んでいるお店があったのでのぞいてみたら前回来たとき朝食したTartine Bakeryで、これで脳内地図のあっちとこっちがきれいにつながった。 昼間だとこんなに混んでいるのかー。

Tartineを通過し、18thからValenciaにぶつかったところで右手に曲がる。


Dandelion Chocolate

前回来たときは朝早すぎて開いてなかった。
The Millや隣のCraftsman and Wolvesと同様、半分以上のスペースが工房で、実際にものを作っていて(でもぜんぜんお菓子屋さんの雰囲気ではない。町工場みたい)、その端っこにイートインもできるカフェがある。 

アイスココアとかブラウニー系のお菓子とか、食べてみたいものはいっぱいあったのだが、お腹減っていなかったので諦めておみあげにチョコ板数本買っただけ。 この次はぜったい。


Craftsman and Wolves

前回来たとき、パンもおいしくてびっくりで、でもそれ以上に感動したのが店内ディスプレイの、タイル状に並べられた7inchジャケット大の紙にタイプされたBuzzcocks,  PJ Harvey, Joy Division, Deftones, Spoon, Metallicaといった固有名(+ 曲名)たち、今回はそれが大判のポスター4枚に変わっていた。  どういうのかというと、左からMelvins, High on Fire, SWANS, Faith No More (再結成時の)  ....まあ、ふつうパン屋の店内にこんなの貼んないよね。 ちなみにMelvinsのポスターは2013の大みそかにRed Krossとやったときの。 ノスタルジーではない、と。

で、ガラスのケースの中にきれいに並べられたパンやケーキの端正な佇まいとのギャップがものすごい。
でも、上の4バンドとか、その前のディスプレイにあったバンド達とかと粉仕事との連関は、ある。まちがいなくある。
バゲットサンドとかホットドッグもとってもおいしそうだったのだが、あきらめて生地にチェダーチーズとペッパーが練りこんであるポップオーバーだけいただく。 やっぱし、どう考えても変態的においしい。

更に、Valenciaを南に降りていったのだが、この通り、おもしろいねえ。 住むならぜったいこの辺だわ。
自転車屋とか剥製屋とかSF(Sci-fiのほうね)専門本屋とか、本屋だとDog Eared Books (ページの角折り本屋)ていうところがすてきだった。 壁に貼ってある昔のパルプフィクション本とか、さりげなくかっこよい。 

http://www.dogearedbooks.com/

ここの近所にAlley Cat Booksていうのもあるよ、と。


そしてさいごに行ったのが。
Aquarius Records

改めて、しみじみ変なレコード屋だとおもった。 わけわかんない水瓶座のてんけい。

地元Localのと、実験とメタルとVintageがほとんど、メジャーなやつはほとんどないの。
商品にPOPもあんま付いてない、店員の愛想もそんなよくない、これでよく商売になっているもんだ、と思うのだが、お客さんはたえまなく入ってくるし、なんかえらいのかも。

Cave Inの"The Sacrifice Poles"のアナログがあったので買う。ジャケットはAaron Turnerさん。 
はやく聴きたい。

それにしても、周りが知らないレコードばかりだと(本も、だけど)なんか燃えるねえ、とはしゃいでいたのだが、時間があんまないことに突然気づいて、慌てて出て戻りの駅にむかった。

長くなったのでいったん切る。

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