6.06.2014

[film] X-Men: Days of Future Past (2014)

気を失いそうなくらいだるくてねむい。

水曜日の晩、六本木で見ました。
2000年の最初のやつからすると7作目。 こんなに続いていくなんて誰が想像したであろうか。
Wolverineが死なない限り終るつもりはない、と。

"The Wolverine" (2013)のラスト、老人ふたりが現れてWolverineを拉致したところであらあら、となり、本作の予告を見たら両方の陣営が入り乱れているのでなんじゃこりゃ、と困惑した。 タイトルを訳すとすれば「過ぎ去りし未来の日々よ」、みたいなかんじ?  見終わってみればなんとなくわかる。

未来(Terminatorシリーズ風に暗くどろどろしている)ですごい強そうなミュータントとふつうのミュータント達が戦っていて、ふつうの方は劣勢で人間も一緒にどんどんやられていって、とってもやばい、と。
強いやつらはセンチネル、といってマグニートとザビエルによると、70年代、Mystique (Jennifer Lawrence)がある科学者を撃ったのが原因で生まれてきたのだと。 センチネル誕生を阻止すべく、Mystiqueのご機嫌をなおすべく、Wolverineの意識だけ70年代のWolverineの身体に飛ばしてなんとかしてもらおう、と。 なんでみんなで行かないでWolverineだけなのかというと、彼はとっても打たれ強いから… って。

こうして、70年代の"First Class"の連中と彼らを教育すべく未来からやってきたWolverineの間のあれこれと、過去が修正されるのをじりじりと待ちつつセンチネルの襲撃に耐える年寄たちのお話が並行して流れていくの。

70年代に来てみると、Wolverineの肉体はStrykerによる改造前の状態で、Charles (James McAvoy) は撃たれた腰の治療薬のせいでジャンキー&役立たずになってて、Erik (Michael Fassbender)はペンタゴンの地下牢に幽閉("Hunger"の世界ね)されてて、ミスティークはひとり、仇の科学者を追っている、と。
世捨て人になって拗ねているCharlesをなだめて、Erikを地下から引き上げてみんなでMystiqueを探してパリに行くまでのかんじはとても軽快で楽しい。 特にQuicksilver (Evan Peters) が走り回って地下牢からErikを出すとこなんて、おもしろいー。

Mystiqueの討ち入りは結局失敗し、「歴史」の修正が始まってからはじりじりと重苦しい歩みになって、そこに更に未来のどんづまり感も加わってやなかんじなのだが、覚醒したErikがヘルメットを手に取っていじわるく反撃に転じるあたりからまた盛りあがる。 のだが根本にある憎悪みたいのはスタジアムを持ちあげてしまうくらい強く、消えないんだねえ。 しぶといねえ。

あのときの一発の銃弾さえ回避できていたら歴史は、ていうんだったら、第一次世界大戦だってケネディだって、同じ手法で修正できるのに。 とか、"X-Men" (2000) ~ "X2" (2003) ~ "X-Men: The Last Stand" (2006) は結局起こらなかったことになったの? とかいろいろ出てくるのだったが、ミュータントの世界の話だと思えばいいことなの。 どっちみちお先はまっくらなの。

Michael Fassbenderの氷のような陰険さとそれを蹴散らすJennifer Lawrenceのビッチぶり(例によって)、そのスパークするさまがすばらしく、そこだけとれば殆どやくざ映画みたいで、でもこのシリーズを貫いている美学とロジックって、ほとんど善玉やくざと悪玉やくざの確執と対立のそれ、に他ならないのよね。 やられたらやりかえせ。 ひとを見たらミュータントと思え。

次のにChanning Tatumが出るというのなら、見てやらねばなるまい。
Jonah Hillも出してやれ。

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