3.01.2014

[film] Winter's Tale (2014)

25日火曜日の晩、San Franciscoのまんなか、Bloomingdale'sとかが入っているショッピングモールの5階にあるシネコンで見ました。 今回の渡米で、これだけはなんとしても見たかったの。たとえどんなできであろうとも。

こないだの「エンダーのゲーム」にしてもこれにしても、80年代SFがここにきて続々映画化されて、当時の読者から非難ごーごーぼろくそ言われる、ていうのはなんだろ、はやりなの?

「ウインターズ・テイル」の文庫が出たのは87年、当時なんでか文芸誌としか言いようがなかったマリ・クレール日本版で海外文学特集なんかがあると(そんなのばっかしだった)、必ずリストにあって、要は婦女子の必読書でもあったの。

そういうわけでもちろん読んでいたのだが、内容なんか忘れてしまったので当時の文庫をひっぱり出してみると、解説を高橋源一郎が書いていて、アーヴィング、ティム・オブライエン、ディケンズ、トールキン、ガルシア・マルケス、などなどが引き合いに出されていて、要はあらすじなんて説明不能で、主人公はNYという街としか言いようがなくて、「百年の孤独」や「指輪物語」の都会版で、"Gorky Park" (1983)のGene Kirkwoodが映画化権を買って、"E.T."のMelissa Mathisonが脚本を執筆中、とかいろいろ書いてある。 ここにある映画化の件は一旦ぽしゃった、ということなのね。

2014年のグランドセントラル駅の天井裏に出入りする主人公Peter Lake (Colin Farrell)とその宿敵Pearly Soames (Russell Crowe)の18世紀からえんえん続く戦いを軸に、彼が愛したBeverly (Jessica Brown Findlay)との悲恋などなどを通してすべては白馬が見ている星も見ている星でつながっている、みたいなお話、に映画はなっている。 原作には恋愛小説の欠片もないのだけど。

原作では変貌を止めない大都市NYのなか、悪漢好漢いろんな人物が縦横に動き回り絡みあうことで多少の理不尽にも余裕十分な場所が与えられていた(マジックリアリズム)ような気がしたが、映画は登場人物とエピソードをものすごく絞ってしまった結果、中途半端によくわかんなくて - なんで馬が空を飛ぶのか、なんで彼らは不死なのか、なんで彼らは戦い続けるのか、などなど - ほんとにこういうのに感動してよいのかどうかすら戸惑ってしまうようなものになってしまった。 公開日のValentine's Dayにデートでこれを見たカップルはいったいどこに行き着いたのだろうか、星空に消えてしまったのか、とか。

例えばどのへんがおかしいのか、は以下のリンク参照。

http://www.vulture.com/2014/02/winters-tale-movie-6-ridiculous-things-that-happen.html

でも、Peterと赤毛のBeverly(Jessica Brown Findlay - よい。)が出会って、運命の愛に導かれていくところは素敵できゅんとくるし、他にもWilliam HurtとかJennifer Connellyとか俳優陣はすばらしく不安も懸念もない。唯一、Russell Croweの上役として出てくるWill Smithがなんだかわかんなかった、くらい。(あれ、悪魔?)

せめて、Martin ScorseseとかRon Howardあたりが監督していたらなあー。
あと、Peter Lake役もTom Hiddlestonとかだったらなあー。

あーそれにしても、真冬のNYで震えながら見たかったよう。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。